2017年2月7日火曜日

中国(13):中国富裕層はもう日本には来ない? 終焉を迎える爆旅、爆買い

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 爆買いは終わる、というのは前もってわかっていたことである。
 それをあてにして売り場を拡張したりして赤字を食らった企業を誰も誰も同情しない。
 分かっていたことだろう、商売に失敗しただけだ、先が読めなかった経営者が悪い、ということになる。
 同じように爆旅も終わる、ということも分かっていた。
 バブルと同じで始まったものは必ず終わるである。
 その終焉のタイミングをどのようにつかむか。
 そしてその後にどのような形で移行していくかが読めるかである。
 その間に利益をうまく引き出せるか。
 利益を得ることができなくても、それをきっかけにして何をつかむめば、それが明日へつながる。
 明日は未知である。
 その兆しを出来事からどのように学び、それを未来につなげていくかである。
 青色申告ではないが、5年間の損失はチャラにされる。
 つまり、何かが起こったら目先ではなく一応5年先まで読んでみるのが有り様というものだろう。
 

JB Press 2017.2.7(火)  姫田 小夏
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/49099

宿泊業界大混乱、中国の団体旅行客はどこへ消えた?

 2年前の春節(1月末~2月初頭の時期の中国の旧正月)を思い出してほしい。
 中国から訪日客が大挙して押し寄せ、各地で「ホテルの予約が取れない」という悲鳴が飛び交ったのはご記憶のことと思う。

 内外の旅行客はもとより、出張者や受験生までもが「宿の確保」に奔走させられた。
 都心のビジネスホテルの中には、素泊まりで1泊3万円台の値段を設定するところも現れた。
 ホテル難民の足元を見るホテル側の姿勢に辟易させられたものである。

 だが、あれから2年の月日を経て、今年はちょっと様子が違った。

■春節でもホテル投げ売り?

 例えば、1月半ばに舞い込んできた新聞の折り込みチラシ。
 目を引いたのはその価格だ。
 静岡県の温泉宿が1泊2食付きで7980円、山梨県の宿は8800円と「お得な宿」が満載である。
 食事も「カニの食べ放題」や「活アワビ踊り焼き」など大盤振る舞いだ。
 かきいれどきの春節直前なのに、こんなに安くていいのだろうか。

 同じ時期にテレビでも「お得な宿」のCMが流れた。
 あるホテルチェーンが、1泊2食付きで1万円以下という安さを大々的にアピールしていた。

 西日本でホテル業を営む経営者は、そのテレビCMについて
 「中国の旅行社が春節の団体客を当て込んで大量に発注したものの、キャンセルが相次いだのではないか」
と推測する。
 ホテル側はその穴を埋めるために、急きょこの時期に日本人向けにCMを流しているのではないかという見方だ。

■富士山麓のホテルにも異変

 東京~富士山~大阪を結ぶ「ゴールデンルート」といえば、訪日客が最も集中する行程だ。ここでも異変が起きていた。

 中国人にとって、富士山を見ることは日本旅行の目玉の1つである。
 2年前ならば、この時期に富士山周辺の宿を取ることはできなかった。
 だが今年、春節期間に泊まれる御殿場・富士エリアの宿泊施設をネットで検索すると、57件もヒットした。
 素泊まりならば5000円以下で泊まれるところもある。

 現地のホテルに問い合わせてみたところ、次のような回答が返ってきた。
 「今年の春節は、中国の個人客は何組かいらっしゃいますが、団体のお客様はいないのです」 
 過去には30~40名ほどの中国からの団体客を扱ったこともあると言うが、「なぜか今年の春節は来ない」のだという。

■静岡空港は中国路線を縮小

 富士山に最も近い静岡空港(愛称は「富士山静岡空港」)は、東京と関西を結ぶゴールデンルートの入り口だ。
 2009年に開港し、中国人の利用客に支えられて大きく発展してきた。

 2014年7月末に3路線13便だった中国路線は、2015年7月末には13路線47便にまで拡大した。
 静岡空港における国際線の搭乗者数は40万人目前に迫った。
 ところが2016年は一転して減少し、約28万人にとどまった。
 減少の理由はほかでもない、中国からの団体客が減ったためである。

 静岡県文化・観光部が行った調査によれば、2015年に静岡空港を利用した中国人客は97%が団体ツアーの客だったという。
 だが、そうした団体ツアーの利用客がめっきり減ってしまった。

 その結果、2016年は中国からの旅客機の運休が相次いだ。
 結局、静岡空港では、13あった中国路線が上海経由武漢、寧波、杭州、南京の4路線だけに縮小してしまっている。

■まさかこんな変化が起きるとは

中国からの訪日旅行客は、今やガイドの旗についていく団体客ではなく、スマートフォン片手に自由気ままに歩き回る個人旅行客だ。
 在上海日本国総領事館によれば、2012年は、訪日客に占める団体旅行客の割合が80%弱だった。
 ところが、2015年になると団体旅行客は50%弱まで減り、代わりに個人旅行客が50%強にまで増えた。

 こうした団体旅行から個人旅行への変化のスピードに、日本の宿泊施設はついていけない。
 「多くの宿泊施設は目算が狂い、泣きの涙だ」(静岡県のホテル経営者)という。

 爆買いのあった2015年は、ホテルや飲食など観光産業に従事する施設はどこも「深刻な受け入れキャパの不足」を経験した。
 そこで、キャパ拡大に着手する。

 富士山静岡空港もその1つで、「急激に増えた中国人客により、手荷物検査や税関などで対応に苦慮した」(同観光部)という。
 そこで昨年11月より、ターミナルビルの増改築に乗り出している。
 ホテルの中には、中国から団体客を受け入れるために駐車場を拡大したり、店舗面積を広げたりといった“追加投資”を試みたところも少なくない。

 しかし、その目論見は早くも頓挫している。
 中国人の団体客が姿を消した今、「投資を回収できるのかという深刻な問題に直面している」(前出のホテル経営者)。



ダイヤモンドオンライン 】 2017年2月10日  姫田小夏 [ジャーナリスト]
http://diamond.jp/articles/-/11743

富裕層はもう来ない? 
銀座から消えた中国人観光客の行き先


●2016年の春節の際の銀座。たくさん買い物して観光バスに乗り込む中国人観光客が目立ったものだが……

 1月28日から始まった2017年の春節は、中国から海外への出国数が前年比7%の増加の615万人だったという(中国旅游局)。
 日本でも、中国人観光客がもたらす消費に期待が高まり、東京・銀座も多くの店舗が中国客を待ち構えた。

 だが、期待の春節商戦も出鼻をくじかれるかたちとなった。
 筆者は春節期間中、銀座界隈を3回に分けて訪れてみたのだが、雰囲気は明らかに昨年とは違う。
 「爆買い」転じて今ではすっかり「買い控え」ムードなのだ。

 JR有楽町駅に隣接する家電量販店は例年の熱気とは打って変わり、地下1階の炊飯器コーナーには中国人らしき人影はなかった。
 数寄屋橋の空港型免税店は平日より客の入りはあったものの、「活気ある売り場」からは程遠い。
 一世を風靡した日本ブランドの化粧水も、今や競うように求める客の姿は消えてしまった。

 晴海通り沿いのドラッグの免税専用のレジカウンターで会計していたのは、たったひとりの中国人客だった。
 「ツーリスト専用」に別棟の化粧品売り場を設けた百貨店もあるが、そこで筆者が見たのは客待ちの従業員の姿だけだった。

 中央通りの路面店には「春節特価」などの看板を掲げ、中国人客の購買に期待を寄せる店舗も少なくなかったが、銀座の従業員も肩透かしを食らった格好だ。
 「中国人客は時期をずらして訪日するようになった」という声もあるが、春節期間についていえば、どの店も「手持無沙汰の従業員」が目立った。

■“トランク族”はすっかり消え目に付く「手ぶら」の客

 中国人客は確かに銀座に訪れてはいるものの、道を行き交う中国人観光客の数も観光バスの数も、春節中は例年に比べて明らかに減った。
 しかも、集合時間に戻ってくる中国人客は皆、示し合わせたかのように「手ぶら」である。
 家電製品はいうまでもなく、大きな買い物袋を3つも4つも――という昨年までの姿はほとんど見られない。

 たまに大きな袋を提げる中国人客とすれ違ったが、提げているのはユニクロかGUがほとんどだ。
 2016年には多くの中国人客がトランクを引っ張りながら「銀ブラ」をしていたものだったが、その“トランク族”もすっかり消えてしまった。

 円安や中国の関税強化を原因に急失速する“爆買い”、この急変が直撃するのは、免税店大手のラオックスだ。
 2015年4月に3万9000円を超えた平均顧客単価は、2016年第4四半期には2万円を割り込み、過去2年で最低の水準となった。

 昨年の春節、ラオックス銀座店の1階フロアでは、1億3000万円の赤サンゴをはじめ、豪華な宝飾品が展示されていたが、今年そのフロアに現れたのは“ドラッグストア的品揃え”の商品群だった。
 2階には高級時計や南部鉄器が陳列されているが、これに見入る客は決して多くはない。
 爆買いの影響で価格が急騰した南部鉄器も、ついにそのブームが終わったようだ。

■モノ消費からコト消費へ
訪日の客層が変わる

 こうした変化について日本の専門家たちは「モノ消費からコト消費への推移だ」とコメントする。
 中国人客の訪問先は、東京や大阪などの「大消費地」から地方都市へと変化し、その内容も日本の伝統文化体験など知的好奇心をくすぐる商品にシフトしているという。

 その一方で注目したいのが「客層の変化」だ。
 「買い控えは客層の変化によるものでは」という声もあり、筆者もこれを実感している。
 ここでこんなエピソードを紹介したい。

 昨年12月初旬、春節シーズンを前に上海の友人の郭(仮名)夫妻がクルーズ船で日本を訪れた。
 上海-博多-釜山をめぐる4泊5日の船旅である。
 年金生活を送る「切り詰め型」の郭夫妻の台所事情を知る筆者からすると、ずいぶん思い切った決断のようにも思えた。
 そこで、どういった経緯でこのツアーに参加したのかと尋ねてみた。

  「参加費が激安だったのよ。
 ツアー料金は4泊5日で一人2000元(約3万2000円)。
 この予算で2ヵ国も回れるのだからお値打ちでしょう!」

 このツアーは、郭さんが住む町内で募集がかけられた商品だった。
 郭さんは上海市内から西に延びる高速道路沿いの庶民向け集合住宅に住んでいる。
 このツアーは言ってみれば、「町内会の慰安旅行」のような感じで、郭さんの話からは、同じような生活レベルの世帯、同じような年齢の参加者が集まったことが伺える。

 このツアーで何を買ったのかと尋ねると、郭さんは「何も買わなかった」と答える。
 「上海でも買えるものばかりだから」というのが主な理由だったが、釜山旅行の目玉である「免税品店でのショッピング」も、もっぱら冷やかしだったようだ。
 工場労働者として“生涯節約を通して生きてきた世代”には、強い物欲もない。

  「船の中は熟年層が目立った」ともいうが、ともあれ、初老夫婦にとってクルーズ船は移動も少なく、快適な船旅となったようだ。

■富裕層はもう日本に来ない?
今後のメイン層は一般庶民

 2015年、中国からの訪日客が団体旅行を利用する割合は50%弱にまで減った。
 これに代わって個人旅行が50%強にまで増えたといわれている(在上海日本国総領事館)。
 旅のスタイルが個人旅行にシフトする一方で、旅行商品も「低額化」する傾向だ。
 海外旅行に憧れる新たな“予備軍”たちが「格安ツアー」にアンテナを張るという傾向は、いっそう強くなってきている。

 今年の春節を前に、中国では3泊4日で2990元(約4万8000円)という破格の訪日フリーツアーが販売された。
 このツアーを企画した中国の旅行社は、発売の経緯について次のように明かしている。

  「中国人に発給される日本の観光ビザの要件に『年収25万人民元以上』というハードルがありますが、今回はそのギリギリのラインにいる『年収25万元の中国人』をターゲットに企画したのです。
 年収が25万元(約400万円)あれば、少なくとも3000元程度の預金があり、旅行商品が購入できると目論んだのです」

 富裕層やアッパーミドルを中心とした訪日客はすでに一巡し、一服感が出始めた。新たな訪日旅行者を掘り起こすには、さらにハードルを下げなければならないというわけだ。
 この「格安ツアー商品」が告げるのは、“訪日客の顔ぶれの変化”である。

 日本のインバウンドビジネスにおける先駆者である唐輝(仮名)氏は、中国からの訪日中国人客の動向を次のように分析する。

 「この数年で北京や上海などの沿海部の富裕層は、たいていの人がすでに日本を訪れ、欲しいと思うものを買い尽くしました。
 これからは訪日するのは中間層よりも下の一般庶民になるでしょう」

 中国人客の訪日旅行、その変化は目まぐるしい。
 振り返れば2000年代、日本行きのツアーといえば「5泊6日4000元」が定番だった。
 1万元を超える高額ツアーが売れ始めたのは2010年を過ぎたあたりから。
 そして今、「6000元を超えるツアーは売れなくなった」(前出の旅行社)。
 高額品が売れた「爆買いバブル」の次に待ち構えるのは、またしても「安さ勝負」の市場なのだろうか。



サーチナニュース 2017-02-08 13:42 宮本邦夫
http://news.searchina.net/id/1628778?page=1

【コラム】訪日中国人への「コト消費」対策を考える

 一昨年話題となった中国人による「爆買」も、すっかり影を潜め、デパートや家電専門店などでは、戦略の練り直しが行われている。

 「爆買」が影を潜めたといっても、訪日中国人の数は、相変わらず増え続けている。

 その目的は、依然として観光中心であるようだが、このままでは、中国人の訪日客数も減少することが懸念されており、何らかの対策を打つ必要がある。

 今後は「コト消費」に移行することが予想されているので、この問題について、以下で考えてみることにしよう。


■体験を中心にしたものを“売りもの”に

 「コト消費」というのは、簡単に言えば「モノゴト」のうちの「コト」に金を使うことであるが、観光もその1つである。
 観光は「観る」ということだけであるが、今後は何かを「する」つまり「体験する」というのが、大きなポイントになる。
 換言すれば、「体験を中心にしたものを“売りもの”にする」ことが求められるとのである。
 例えば、「和服を着ての街歩き」が挙げられる。
 浅草に行くと、中国人と思しき女性たちが、着物を着て人力車に乗って嬉々としている光景を見かける。
 和服を着るという体験に満足している姿は、見ていて微笑ましい。

■より日本的なものを選択する

 中国人の訪日客に対して、どのような「コト」を提供するかについて、大きな方向性を示せば、「より日本的なもの」と答えるのが自然だろう。
 すなわち、中国では、体験できない日本独自の「コト」を選択するということである。
 例えば、地域の祭りへの参加が考えられる。
 具体的には、神輿担ぎ、山車曳きなどが考えられる。
 地域の祭りに参加すれば、その地の歴史、伝統文化などを知ることができ、日本およびに日本人への理解をさらに深めることが期待できる。
 また、各地に和紙作りをしている地域があるが、和紙漉きの体験などを取り上げてもよいだろう

■リピーターを呼び込むために

 「コト消費」対策で忘れてならないことは、リピーターの呼び込み対策である。
 つまり、何度も来たくなるような「コト」を戦略的に考えていくということが必要である。
 そのための対策の1つとして挙げられるのが、体験の難易度によって等級を付けるという「コト」を開発することである。
 例えば、初心者クラス、中級者クラス、上級者クラスなどの体験コースを設けて呼び込むということである。
 「コト」の上達度が体得できることは、リピートの重要な動機になるはずである。



サーチナニュース 2017-02-13 16:12
http://news.searchina.net/id/1629108?page=1

「日本ならでは」の体験を求める中国人、
「中国ではできないコト」に価値=中国報道

 日本を訪れる中国人旅行客が温水洗浄便座や電気炊飯器などを大量に購入する現象は爆買いと呼ばれるが、近年はその爆買いが減少していると言われる。
  日本を訪れる中国人旅行客の数は増加傾向にあるなか、買い物にお金を使わなくなりつつある中国人たちは日本で何をしているのだろうか。

 中国メディアの環球網は13日、中国人旅行客が日本で重視する行動が
 「買い物」から「体験」へと変化しつつある
ことを伝え、中国人旅行客たちは
 「中国ではできない体験」こそ、お金を払う価値があると考えるようになっている
と伝えた。

 記事は、北海道での休暇を楽しんだという中国人男性の見解として「もう代理購入や爆買いはする必要がなくなった」と伝え、今は日本ならではのことや中国ではできないことなどの「コト消費」を重視するようになったと紹介。
 中国人旅行客の日本における消費はすでに「体験」を重視する傾向へと変化していると指摘した。

 続けて、北海道のスキーリゾートには中国や香港などから多くの客が訪れており、スキーを教えてくれる教室が人気だと紹介
 スキー教室は2時間で約1500元に達し、そのほかにもスキー用品のレンタル代などがかかるものの、中国語で教えてくれるスキー教室は非常に盛況だと紹介。
 スキーリゾートで過ごす旅行は団体ツアーなどに比べて圧倒的に高額になると伝える一方、それでも中国人の間では人気であることを伝えた。

 また記事は、東京の銀座や新宿などの商業施設の免税カウンターは今や「列に並ぶ必要がなくなった」と伝え、爆買いの客はもう決して多くはないと指摘。
 爆買いが話題となったのは2015年のことだったが、それから
 わずか2年で爆買いは終わり
中国人旅行客の消費トレンドが大きな変化を遂げたことを伝えている。



サーチナニュース 2017-03-05 11:12
http://news.searchina.net/id/1630570?page=1

激増する訪日外国人観光客、
伸び悩む訪中外国人観光客 
その原因はやっぱりアレ・・・

 観光庁が3日に発表した統計で、昨年日本のホテルや旅館に宿泊した外国人観光客はのべ「7088万人」となり、一昨年に比べて8%増加したことが明らかになった。
 日本の人口が約1億2500万人ということを考えれば、相当なものだろう。
 この数字には、中国メディアも注目しているようだ。

 中国メディア・今日頭条は3日、このデータとともに中国の関連データを紹介したうえで、日本と中国でインバウンド業界の明暗が分かれていることを伝える記事を掲載した。
 記事は、日本では2012年の安倍晋三政権発足時より「観光立国」を掲げており、約5年間で訪日外国観光客は大きく増加し、日本の観光業が持つ強い実力が顕著に表されたとした。
 そして、外国人観光客にとっては単に日本の風景だけでなく、その文化や社会も魅力となっていると紹介。
 とくに、中国人観光客は日本の観光業に対して大きな貢献を果たしているとした。

 その一方で「中国はここ数年、外国人観光客にとっての魅力が低下している」と指摘した。
 中国国家旅遊局のデータとして、
★.昨年中国に入国した外国人はのべ2814万2000人
だったと紹介。
 前年同期比で8.3%の増加となったが、訪日外国人数に比べれば非常に少ないと伝えた。
 なお、観光庁が発表したデータはホテルや旅館に宿泊した外国人観光客数であり、実際は記事の示した中国の統計と直接比較することはできない。
 日本政府観光局によると、
★.昨年の訪日外国人数は約2404万人
となっており、中国の方が多いことになる。
 ただ、日本は前年比21.8%増となっており、両国が今後同じペースを保った場合には数年後に逆転する可能性もある。

 記事は訪中外国人観光客が日本のように爆発的に増えない理由について
 「世界経済の低迷のほかに、中国国内で頻発している大気汚染も中国旅行のイメージに深刻な影響を与えている。
 現在、その後遺症はなおもふくらみ続けているのである」
と解説している。

 中国のネットユーザーは、中国が観光地としての魅力を失っている原因について
 「環境が悪い、消費金額が多くなる。
 全体の風貌が、不動産と発展途上国
 これでは外国人を引き付けられない」、
 「古い街並みを再現したような観光地は、物売りばかりでしかも入場料が高い」
といったコメントを残している。
 「金儲けが先行している」
という意見もあった。
 超大国として世界にアピールするうえで外国人観光客の呼び込みは不可欠だが、そのためにはまず環境対策のメドを立てなければならない。




【2017年 大きな予感:世界はどう変わるか】



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