2017年4月10日月曜日

朝鮮半島有事へ動く(9):風雲急を告げる、核とミサイル実験をやると北爆はあるだろう

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 「googleニュース」トップページはYahooから比べると面白くない。
 ところが今日は北朝鮮爆撃関連でぶ厚いニュース群が構成されている。
 こんなgoogleのトップニュースは見たことがない。
 アメリカの北爆がシリア砲撃の実行によって確実化されてきた、といったことなのだろう。
 これまで威勢を張ってきた中国だが、これを止める力は全くなく、急激に中国が縮こまってきたような感じがする。
 力の差を思い知らされ、それを周辺国が実感する状況になってきている。
 もはや中国はアメリカと並ぶ2大超国ではなく、アメリカにひざまずく単なる大国に過ぎなくなってきている。
 今回はどうもその姿を世界に晒すような状況になりつつある。
 口先だけの張り子の虎、といったところを世界に発信してしまいそうでもある。
 少なくとも北朝鮮は国境を接する隣国である。
 それをアメリカの砲火に曝されることを許すとなれば、中国の権威は地に落ちることになる。
 今後、周辺国では中国に対する侮蔑が先行し、誰も中国のいうことを聞かなくなる。
 これは中国にとって由々しき問題であるが、力の差というラショナリズムではいかんともしがたいことになる。
 とすれば習近平政権のあり様にも影が落ちてくる。
 経済が低落しつつあるなかで、国家的威信も落ち込んでくるとなると、国内でどのような動きが発生するか、予想がつかなくなる。
 アメリカの北爆は中国に取って踏み絵になる。
 習近平政権はそれを十分認識しているだろう。
 そこでどんな手が打てるか、いま共産党当局は対策に追われていることだろう。

 ところでもし北爆が行われたらどれほどの規模になるのだろうか。
 一番わかりやすい予想は、オバマ政権以前の状態に戻すレベルで軍事施設の破壊が行われるであろうと予想できることである
 ということは10年前の状態に戻すことである。
 トランプにしては軍事施設の除去が目的であって、金正恩のクビではない。
 それは中国に任せてしまうであろう。
 そこまでの悪役を演じるとは思えない。
 目標はあくまで核施設とミサイル施設と、潜水艦からのミサイル発射を抑えるために軍港破壊になるだろう。


朝鮮半島



●BBCニュース
米軍、空母や駆逐艦を朝鮮半島に派遣
BBCニュース - ‎6 時間前‎
現在、西太平洋へ向かっている打撃群について、米太平洋司令本部は朝鮮半島周辺での即応態勢を維持するための予防的措置だと説明している。 デイブ・ベンハム太平洋軍司令本部報道官は、「同地域の最大の脅威は依然として、北朝鮮だ。北朝鮮は無謀で無責任で不安定 ...
●意見:米空母、朝鮮半島へ 中国の対応促す思惑も中国新聞
●関連 朝鮮半島 » 朝鮮民主主義人民共和国 »
●朝日新聞
米空母・駆逐艦が朝鮮半島に集結 11日は最高人民会議
●朝日新聞 - ‎7 時間前‎
【野口裕之の軍事情勢】今、朝鮮半島では戦争小説でも表現できぬ恐ろしい事態が起きようとしている 邦人脱出計画の立案は間に合うか
●産経ニュース - ‎11 時間前‎
米が北朝鮮に圧力 国務長官、対抗措置を示唆
●日本経済新聞 - ‎7 時間前‎
朝鮮半島が異様な緊張の中、香港で米朝首脳会談? 実は…
●産経ニュース - ‎4 時間前‎
米原子力空母、再び朝鮮半島近海へ 北朝鮮を牽制か
●朝日新聞 - ‎2017年4月9日‎
〔マーケットアイ〕外為:ドル111円半ば、朝鮮半島の動向「楽観できない」との指摘
●ロイター - ‎7 時間前‎
米中首脳会談 朝鮮半島の非核化に向けた努力を確認
●NHK - ‎2017年4月7日‎
[社説]米中首脳会談で確認された朝鮮半島問題の緊急性
●The Hankyoreh japan (風刺記事) (プレスリリース) - ‎16 時間前‎
米空母が朝鮮半島へ、北朝鮮記念日を前に警戒強める(字幕・9日)
●ロイター - ‎4 時間前‎
石川製---急騰、米海軍の攻撃部隊が朝鮮半島に向かう見通しとの報道で
●株経ONLINE - ‎4 時間前‎
露上院、米海軍の朝鮮半島派遣に北朝鮮がどのような反応を示す可能性があるかについて語る
●Sputnik 日本 - ‎20 時間前‎
不確実性と向き合う市場--朝鮮半島有事は?
●ZDNet Japan - ‎2017年4月6日‎
米中が朝鮮半島で談合する時
●日経ビジネスオンライン - ‎2017年4月4日‎
朝鮮半島から数百万人の難民大挙が想定される日本が、スウェーデンに学ぶべき国家戦略
●Business Journal - ‎2017年4月8日‎
【軍事ワールド】尖閣防衛、朝鮮半島有事の邦人救出にも…空自新型輸送機C-2の能力と可能性
●産経ニュース - ‎2017年4月7日‎
【北朝鮮情勢】 対北対応で中国高官が訪韓 大統領選の各陣営と接触も
●産経ニュース - ‎12 分前‎
欧米為替見通し:ドル・円は底堅い展開か、朝鮮半島の有事に思惑も
●まぐまぐニュース! - ‎2017年4月6日‎
米国務長官“シリア攻撃は北朝鮮への警告”
●日テレNEWS24 - ‎2 時間前‎


 さてさて、これからどうなるのか。
 今月いっぱいという期限をみると、あと3週間ほどしかない。
 北朝鮮はどうでるか。
 もし、核実験をやれば確実に北爆がある。
 長距離ミサイルでもその可能性が高い。
 短距離ミサイル実験はどうか?

 問題はなにもせずにこの期間を過ごしたら、アメリカはどう出るか
であろう。
 中国が北朝鮮に圧力を加えたと認識するだろう。
 だが、後日にまた実験を再開したとしたら、その可能性は高いが、アメリカは中国を「ウソつき呼ばわり」せざるを得なくなる。
 その時アメリカはどう動くか?
 アメリカは今後、北朝鮮が何もしないようにすることを中国に要求している。
 それを反故にされた時点での周辺情勢はどう変わっているかが問題になる。
 中国は金正恩を挿げ替えられるかである。
 

Record china配信日時:2017年4月10日(月) 18時20分
http://www.recordchina.co.jp/b174806-s0-c10.html

 米国務長官「中国が同意」、
 北朝鮮の核脅威「アクション起こす必要あるレベル」―韓国メディア

 2017年4月9日、米国のレックス・ティラーソン国務長官は、北朝鮮の核脅威が「アクションを起こす必要があるレベル」まで上昇したとの見方に中国が同意したとメディアのインタビューで語った
 韓国KBSワールドラジオの中国語ニュースサイトが伝えた。

 ティラーソン氏は、ドナルド・トランプ米大統領と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が6〜7日の会談で、北朝鮮の状況が極めて危険であるとの認識で一致したとした上で、
 習氏は北朝鮮の脅威が行動を取られなければならない一定のレベルに達したことに同意した。
 中国も、これが中国の利益にさえも脅威となることを認識し始めていると思う」
と語った。

 また、「実現しなければならないのは朝鮮半島の非核化であり、金正恩(キム・ジョンウン)体制の転換を図る意図はない」
とも語った。



朝鮮日報日本語版 4/10(月) 23:24配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170410-00003068-chosun-kr

「4月末に米が北朝鮮を攻撃」 うわさの信ぴょう性は

 10日に行われた韓国統一部(省に相当、以下同じ)の定例会見と当局者による非公開の懇談会では「米国による北朝鮮への先制攻撃」の見通しに関する質問が相次いだ。
 国防部の定例会見でも同様の質問が飛び出した。
 このところ、韓国の経済界や証券関係者の間で、韓半島(朝鮮半島)で近く戦争が起きるという情報が盛り込まれた「証券街情報誌(別名:チラシ)」が急速に出回り、一部の外国系企業が「避難計画」を立てるなど不安が広がっているからだ。
 しかし政府は「北朝鮮に打撃を加える計画も兆候もない」とうわさを否定した。

 最近出回っている情報誌には
 「4月末までに中国が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の亡命を説得し、
 失敗した場合には米国が先制打撃を加える」
といった内容が書かれている。

 ソウル市内にある外国企業の関係者は
 「最近、外国系の企業数社で『有事に備え、韓国国内の資産と人員の撤退計画を点検せよ』という指示があったという話が出回っている」
と話した。
 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)では
 「米軍の戦略物資が韓半島に向けて輸送されている」
といった書き込みも広まっている。

 さらに、海外メディアも韓半島の安全保障リスクについて頻繁に取り上げている。
 BBCとCNNは、前日にオーストラリアに向かっていた米国の原子力空母カール・ビンソンが韓半島方面に航路を変えたことを主要ニュースとして報じた。
 先週、米国のNBC放送が韓国から中継して韓半島の状況を伝えたこともSNSで話題になっている。
 ある外国系企業の役員は
 「CNNやNBCなどで韓国に関する不安なニュースが頻繁に流れるため、外国系の投資家たちが韓国の安全保障リスクと北朝鮮の状況に注目している」
と話した。

 しかし韓国政府は、米国による先制攻撃説について
 「そんなに心配する必要はない。
 米国は韓国の対北朝鮮政策を支持すると言っており、韓国政府はあらゆる問題を平和的に解決するという立場」(統一部報道官)
と説明した。
 国防部のムン・サンギュン報道官も
 「カール・ビンソンの移動は、万が一の事態に備えてのこと」
と話した。



Record china配信日時:2017年4月12日(水) 5時40分
http://www.recordchina.co.jp/b174842-s0-c10.html

にわかに持ち上がった「米国が4月末に北朝鮮を攻撃」説、
韓国ネットに不安広がる
=「本当に戦争に?」「損害を被るのは朝鮮半島だけ」

 2017年4月10日、韓国・SBSテレビは、米国が北朝鮮への攻撃を準備しているとする「4月末の朝鮮半島危機説」が広まっていることについて、韓国国内での受け止めを報じた。

 現在韓国に滞在中の米国人は約30万人に上る。
 米国が北朝鮮を攻撃すれば北朝鮮が韓国を攻撃する可能性が高いため、米国は自国民30万人を先に避難させなければならないが、これには韓国政府の協力が必要だ。
 また、米国が朝鮮半島で軍事作戦を行うには米韓合同の作戦になるが、韓国大統領の同意なしに韓国軍が動くことはできない。
 これらの状況を踏まえ、韓国の外交消息筋は、米国が北朝鮮を先制攻撃する可能性は非常に低いと判断している。 

 一方、韓国国防部報道官は定例記者会見で、最近の状況について
 「4月に金日成(キム・イルソン主席)の誕生日、
 また朝鮮人民軍創設記念日などいくつかの政治日程があるという点と、
 北朝鮮の追加核実験やミサイル発射など戦略的挑発が可能であることを念頭に置いて、北朝鮮の挑発を抑制し、挑発に対する万全の態勢を整えている」
と述べた。

 毎年、3月から4月にかけての米韓合同軍事訓練・演習は今年も行われているが、今年は米国の動きが例年と異なるとする見方が出ている。
 米新政府発足後、トランプ大統領が北朝鮮に対する警告を繰り返しており、実際の行動につながる可能性を示唆する分析も相次いでいる。
 レックス・ティラーソン米国務長官は、7日(現地時間)米中首脳会談後の記者会見で
「中国が米国と連携できない場合、米国だけの独自の計画を立て、それを行う準備ができている」
と述べた。
 米国側は、独自の計画に「軍事的措置」も含まれていることを明らかにしている。

 この報道に対し、韓国のネットユーザーからは
 「金正恩(キム・ジョンウン)体制も長くなさそうだ」
 「本当に戦争になるんだろうか?」
 「確実なことは、戦争が起きて損害を被るのは、朝鮮半島だけということ」
 「韓国の同意なしでも米軍は北朝鮮を攻撃するだろう」
 「こんな状況なのに、韓国の検索ワード1位はアイドルの名前だ」
 「韓国に外交力ってあるのか?」
 「北朝鮮のない世界で生活したい」
など、さまざまな意見が寄せられた。



ホウドウキョク 4/11(火) 5:36配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170411-00010001-houdouk-kr

「アメリカを一瞬で粉砕」金正恩氏きょうトップ就任5年
…シリア攻撃でも強気のワケ

  アメリカ軍がシリアのアサド政権に対する軍事攻撃を断行した。
 武力行使が口先だけではないことを示したトランプ政権。
 核ミサイル開発を続ける北朝鮮に対する痛烈な警告ともなった今回の攻撃を金正恩氏はどう受け止めたのか?

■金正恩氏排除も…アメリカの「選択肢」

 北朝鮮への対応が焦点の一つとなっていた米中首脳会談。
 両首脳は国連の対北朝鮮制裁の完全履行で一致しましたが、トランプ大統領は中国の協力が得られなければ、「アメリカが独自の行動を取る」と強調しました。
 トランプ政権では北朝鮮への対応について「すべての選択肢がテーブルに置かれている」とし武力行使も含めて検討してきました。

 具体的にどのような選択肢が検討されているのでしょうか。
 アメリカのNBC放送は、米中首脳会談に先立って開催された国家安全保障会議(NSC)で3つのオプションが示されたと報じました。

1.韓国への核再配備  
2.金正恩除去作戦   
3.特殊部隊の派遣

 金正恩氏除去作戦や、特殊部隊の派遣による軍事施設破壊は全面戦争につながる恐れもあります。
 中国やロシアの猛反発も予想されます。
 いずれも大きな決断を伴う選択で、アメリカ国内でも反対意見が少なくありません。

 こうした中でシリア攻撃が断行されました。
 北朝鮮に対してもアメリカが武力行使に踏み切る可能性が十分にあり得ることを示したと受け止められています。

■先制攻撃の警告を実践に…北朝鮮の威嚇

 北朝鮮はトランプ政権の武力行使に対し強気の姿勢を崩していません。
 「一部に今回の軍事攻撃が北朝鮮を狙った警告と騒いでいるが、それに驚く我々ではない」
シリア攻撃をこう一蹴しました。
 米中首脳会談の初日となる6日には北朝鮮外務省が「備忘録」を発表。
 「現在、朝鮮半島は重大な戦争状況に置かれている」
 「アメリカに再三送った(先制攻撃)警告をやむを得ず実践に移さざるを得なくなった」
 「われわれの攻撃は、米国と追従勢力の軍事対象だけを狙った精密攻撃戦になる」
 逆に北朝鮮側がアメリカに先制攻撃を仕掛ける―と威嚇しているわけです。

 アメリカだけでなく日本や韓国も攻撃対象になると指摘し、もし戦争になればアメリカの責任だと非難しています。
 なぜこんなにも強気なのでしょうか。
 「アメリカを一瞬で粉砕できる強力な力がある」
 「水爆など多様化された核兵器とそれを運搬する手段もある」
 核兵器やそれを搭載できるミサイルを持つ、だからアメリカは攻め込めない、と踏んでいるようです。
 「弱みを見せたら負け」北朝鮮の強気のウラには、金正恩氏の性格も反映されていると言えそうです。



BBC News 4/11(火) 12:10配信
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170411-39562207-bbc-int

 「強力な武力で防衛する」 
 北朝鮮外務省、米空母派遣に抗議

 北朝鮮の外務省は10日、米国が原子力空母カール・ビンソンを中心とする第1空母打撃群を朝鮮半島近くに派遣したことを受けて、「強力な武力」によって自らを防衛すると述べ、激しく非難した。

 国営朝鮮中央通信(KCNA)は外務省の声明として、打撃群の派遣は「向こう見ずな侵略に向けた行為」が「深刻な状況に達した」ことを示すと述べた。

 米太平洋軍は、今回の空母派遣は朝鮮半島周辺で即時に対応できる態勢を維持するためだと説明した。

 ドナルド・トランプ米大統領は、北朝鮮の核の脅威に対して米国が単独で行動する準備があると表明している。

 第1空母打撃群には、空母のほか、誘導ミサイル駆逐艦や誘導ミサイル巡洋艦が含まれる。
 打撃群は当初、寄港先のシンガポールを出てオーストラリアに向かう予定だったが、朝鮮半島近海に向かうことになった。
 朝鮮半島周辺では韓国海軍と軍事演習を行ったばかり。

 北朝鮮外務省は声明で、
 「米国の不埒(ふらち)な行為によって引き起こされる破滅的帰結の責任は、すべて米国にある」
と非難。
 さらに、「米国が望むいかなる戦争の形態にも、我々は対応する用意がある」と表明した。

 声明はまた、米空母の派遣によって、北朝鮮が自らの防衛のため、また先制攻撃のために核兵器の開発を進めたのは正しかったと証明されたと述べた。

■「強力な措置」

 中国の武大偉・朝鮮半島問題特別代表は10日、韓国を訪れ、尹炳世(ユン・ビョンセ)外相や金烘均(キム・ホンギュン)朝鮮半島平和交渉本部長と会談した。
 韓国政府関係者は記者団に対し、北朝鮮が核実験やミサイル発射試験をさらに実施した場合には、「強力な措置」を取ることで中韓が一致したと明らかにした。
 北朝鮮経済にとって生命線の中国は、実質的な制裁とされる北朝鮮産の石炭の輸入禁止を今年2月に行うなど、すでに経済制裁を実施している。

 一方、韓国の聯合ニュースによると、韓国と米国、日本は北朝鮮への対応について協議する場を今月末までに設ける予定。

 北朝鮮はこれまで核実験を複数回行っている。
 専門家らは、北朝鮮が米国の本土に到達できる核弾頭の開発を進めるなか、核実験が近く再び実施される可能性があると考えている。
 国連安保理決議に違反する形で、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を強行する可能性もうかがえる。

 北朝鮮は、米国と韓国の合同軍事演習が北朝鮮侵攻の準備だとして、挑発行為だと主張している。

(英語記事 North Korea lashes out at US Navy strike group move)



毎日放送 4/12(水) 19:15配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170412-00000067-mbsnews-soci

北朝鮮への軍事攻撃は?
専門家2人に聞く

 核兵器をちらつかせる北朝鮮。
 これに対しトランプ大統領は「問題を解決するのはアメリカ」と圧力を強めています。
 北朝鮮への軍事介入は本当にあるのか、2人の専門家の声です。

 専門家は今月中に北朝鮮が何らかの行動を起こすと指摘します。

 「1つは『核実験』。
 もう1つは『ICBM(大陸間弾道ミサイル)発射実験』、
 もう1つは軍事パレードで北朝鮮の(新たな)軍事能力を見せつける。
 この3つの中で何かはやるんじゃないか」(龍谷大学 李相哲教授)

 一方、イージス艦を引き連れ、朝鮮半島近海に向けて移動しているアメリカ空母「カール・ビンソン」を先月取材した専門家は…

 「海から遠く離れた内陸地の目標を集中的に攻撃することができる。
 これをストライク=打撃というが、一隻の空母に搭載されている航空機だけで完遂することができる」(米軍に詳しい 柿谷哲也さん)

 さらに海上自衛隊の艦艇がカール・ビンソンと東シナ海で共同訓練を行うため防衛省が調整を始めたことがわかりました。
 アメリカによる軍事攻撃はどれだけ可能性があるのでしょうか?

 Q.米が空爆を行う可能性は?
 「引くに引けない状況ではある。
 アメリカがやるとなれば全面的に(北朝鮮の)軍事能力を叩くような大掛かりな攻撃になるのではないか」(龍谷大学 李相哲教授)

 一方、韓国のネットサイトでは…

 「本当に4月27日に戦争は起きるのでしょうか。
 私は高校3年生ですが、勉強ばかりして死ぬのは悔しい」(韓国のインターネットサイト)

 アメリカが4月27日に北朝鮮を空爆するという書き込みが急増しているのです。
 韓国への渡航者は状況をどう受け止めているのでしょうか…

 「きょう朝ニュースを見て怖いなというのはありましたが、きょうそれを知ったので特に考えずに」(韓国への渡航者)

 Q.米が空爆したら?
 「戦争は回避できないので、少しは(米に)遠慮してほしい。
 戦争はダメだと思う」(韓国人)



Yahooニュース 4/13(木) 7:00 辺真一  | ジャーナリスト・コリア・レポート編集長
https://news.yahoo.co.jp/byline/pyonjiniru/20170413-00069844/

米国のミサイル迎撃に北朝鮮は反撃するか!?

  豪紙デーリー・テレグラフが10日付けで当局筋の話として報じたところによると、米政府はオーストラリアなど同盟諸国に対し、北朝鮮が弾道ミサイルを発射した場合、迎撃する態勢が整ったと通知し、厳戒態勢で備えるよう要請したとのことだ。

 事実ならば、同盟国の日本にも同じような通知があったのではないだろうか。
 実際、日本は米中相会談直後の7日に河野克也統合幕僚監部幕僚長命令に基づき海上自衛隊のイージス艦3隻(4隻体制のうち1隻はドッグで修理中)を日本海に緊急展開させている。

 トランプ政権が原子力空母「カール・ヴィンソン」を朝鮮半島近海に再び急派したのもその関連とみて間違いない。
 「カール・ヴィンソン」は左右に駆逐艦2隻と巡行艦1隻を伴っているが、どれもイージスレーダーを備えており、1000km外の弾道ミサイルの追跡が可能だ。
 また、「海上のTHAAD(高高度ミサイル防衛システム)」と称される高度1000kmまで撃墜可能なSM-3を搭載している。

 北朝鮮のミサイルについてはオバマ政権時からペンタゴンは撃墜を検討してきた。
 金正恩党委員長が今年の「新年の辞」で北朝鮮初の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試験発射準備が「最終段階に達した」と発言した際にもカーター国防長官(当時)が「我々を脅かすものであれば、また我々の同盟や友人を脅かすならば撃墜する」(1月8日)と迎撃を示唆していた。

(参考資料:知られざる北朝鮮ミサイルの威力)

 また、米国防省ミサイル防衛局(MDA)のシリング局長は翌日の1月9日、ブルームバーグ通信とのインタビューで「米国の防御システムは信頼できる。
 北のICBMを迎撃できる」と述べ、ICBMが発射された場合、ミサイル防衛網を指揮する北部司令部が迎撃する計画を明らかにしていた。

 北朝鮮のミサイル発射は今年に入って4回行われているが、一番新しいのは米中首脳会談直前の4月5日のミサイルで失敗に終わっている。
 こうしたことから失敗したミサイルの再発射、あるいは北朝鮮初のICBMの発射が金日成主席生誕105周年(4月15日)や朝鮮人民軍創建85周年(4月25日)に際して強行される可能性が指摘されている。

 シリング局長は米国の追加迎撃試験を4月から6月の間に実施すると発表していた。
 ならば、この期間に北朝鮮からミサイルが発射されれば、まさに「飛んで火にいる夏の虫」である。
 折角のターゲットを撃墜しない手はない。
 着弾地点に関係なく仮に日本列島を飛び越え太平洋(米国)に向かって飛んで来るならば迎撃の可能性は極めて高い。

 当然、北朝鮮の反撃次第では、軍事衝突を覚悟しなければならないが、昨年11月に韓国に赴任したブルックス駐韓米軍司令官は
 「我々はあらゆる 準備態勢を整えていく中で戦争という最悪の状況は避けたいが、
 戦争をするしかないという、そういう瞬間には戦争を準備すべきだろう」
と語っているので、覚悟も、備えも十分に出来たうえでの迎撃となるだろう。
 「カール・ヴィンソン」の朝鮮半島近海への急派はそのための布石とも言える。

 では、北朝鮮はミサイルを迎撃された場合、反撃するのか、あるいはできるのか?

 米国はオバマ政権下の2009年にゲーツ国防長官(当時)は北朝鮮が「人工衛星」と称する長距離弾道ミサイル「テポドン」の発射に「発射すれば迎撃も辞さない」と威嚇したことがあった。
 今と同じく、韓合同軍事演習の真っただ中にあった2009年4月のことである。

 これに対して北朝鮮人民軍参謀部は
 「(米国が)人工衛星に迎撃行動をとれば、迎撃手段だけでなく、本拠地にも報復打撃を開始する」
との声明を出し、そして4月5日に予告通り発射を強行した。

 北朝鮮国防委員会の朴林洙政策局長は長距離弾道ミサイル発射の直後に訪朝した元米国務省元高官に対し
 「迎撃は戦争行為と見なし、わが方はただちに空軍機で迎撃ミサイルを発射した日米のイージス艦を撃沈する態勢だった」
と語っていた。

(参考資料:北朝鮮の対日核攻撃はあり得るか!?)

 当時、日米両政府はミサイル本体や燃焼後のブースター(推進エンジン)が日本の領土領海に落下する事態に備え、日本海に「ちょうかい」など2隻のイージス艦を配置、米軍と共同でミサイル防衛(MD)システムによる迎撃も検討していた。

 驚いたことに「イージス艦撃沈」の指示は最高指導者の金正日総書記ではなく、当時まだ25歳の金正恩氏から出されていた。
 実際に金正恩政権が発足した2012年、自身の28歳の誕生日にあたる1月8日に放映された「金正恩活動記録映画」をみると、金正恩氏はミサイル発射を父親と共に平壌の管制総合指揮所で参観していた。
 映画のナレーションでは「仮に迎撃された場合、戦争する決意であった」との金正恩委員長(当時党中央軍事委員会副委員長)の言葉が流れていた。

 北朝鮮は日米のイージス艦に対する攻撃手段として特攻隊を編成し、スタンバイさせていたことが、2015年3月に金委員長が航空部隊を視察した際に朝鮮中央通信が
 「(2009年4月の)光明星2号(テポドン)の発射成功を保障するため作戦に参加し、偉勲を発揮した14人の戦闘飛行士らの偉勲を称えた記念碑の前で記念写真を撮った」
と報道したことで判明した。

 偉勲を称えられた14人は「党の命令貫徹のため死を覚悟し、決死戦に出た戦闘飛行で肉弾自爆した」と紹介されていたが、実際には自爆はなく、飛行訓練で1人が亡くなっただけで、残り13人は健在だった。
 彼らは、日本的に言うならば、「特攻隊」であった。

 当時と違い、8年経った今では、北朝鮮のミサイル性能も向上し、地対艦ミサイルも保有しているのでこうした原子的手法を使うことはないと考えられるが、今回は2009年の時と違って、「人工衛星」ではなく、明らかに軍事用のミサイルの発射である。
 それが、日本、米国に向けて発射されれば、迎撃の対象となるのは当然である。
 迎撃されたからといって、反撃はできないのではないだろうか。


Yahooニュース 4/14(金) 4:06 山田順  | 作家、ジャーナリスト、出版プロデューサー
https://news.yahoo.co.jp/byline/yamadajun/20170414-00069890/

「北朝鮮チキンゲーム」はトランプの負けに
 金正恩はなにもしなければいい

 アメリカ史上最低の支持率(37%、ギャラップ)をなんとか上向かせ、おまけにお気に入りの“フェイクニュース”局「CNN」に、「一人前の大統領になった」と言われて“悦”に入ったトランプ大統領。
 今度は、ツイッターで、「無敵艦隊を派遣した」と囁いた。
 しかし、アメリカが無敵艦隊など持っているわけがなく、元の文を見たら「an armada」で、単に大艦隊ということだった。

 これは、いま北に向かっている第3艦隊の空母カールビンソンを中心とするCSG(空母打撃群)を指すのだろうか?
 たしかにカールビンソンは史上最強のCSGだが、横須賀にいる第7艦隊の空母ロナルド・レーガンを中心とするCSGを加えなければ、大艦隊とは言えないだろう。
 それでもトランプは、「an armada」に続いて、「We have submarines, very powerful.」(潜水艦もあるぞ、強いんだぞ)と、まるで子供みたいにはしゃいだ。

 4月10日、オーストラリアの「デーリー・テレグラフ」紙は、アメリカ政府はオーストラリアなど同盟諸国に対し、北朝鮮が弾道ミサイルを発射した場合、迎撃する態勢が整ったと通知し、厳戒態勢で備えるよう要請したと伝えた。
 ということは、日本にも通知があったということで、北の“カリアゲ小僧”金正恩は、大艦隊が近海にいる限り、もうミサイルは打てなくなったと考えていい。

 4月12日、またも“フェイクニュース”局「CNN」が、
 「北朝鮮の豊渓里(プンゲリ)核実験場で6度目の核実験の準備が全面的に整った兆候が見られる」
と伝えた。
 これはジョンズ・ホプキンス大 SAIS(サイス)の北朝鮮問題研究グループ「38North」の研究者が明らかにしたものだ。
 このグループの分析はこれまでも正確で、いくら「CNN」とはいえ、これはフェイクニュースではない。

 今回のチキンゲームで、北朝鮮の選択は、次の4つとされている。
 このうちのどれが、“オレさま大統領”のレッドラインを超えるかだ。
(1):なにもしない(ミサイル発射=火遊びをやめる)
(2):これまで通りミサイルを発射する
(3):核実験を行う
(4):「ICBM」(大陸間弾道弾)の発射実験を行う

 このうち、(2)~(4)が、「有事」(戦争)を招くと言われてきた。
 ただ、(2)ぐらいは、鼻っ柱が強く暴走大好きな“カリアゲ小僧”はやるのではと言われてきた。

 しかし、理性があればやるわけがない。
 米海軍の「SAM」(艦対空ミサイル)の餌食になり、低性能がバレれてメンツを失ってしまう。
 まして、(3)(4)をやったら、米中首脳会談後、元石油デイラーのティラーソン国務長官が「中国との間で朝鮮半島の非核化で合意している」と発表した以上、トランプの金髪を逆だてることになる。
 そうなると、ただでさえ不可解なトランプヘアが大きく崩れてしまう。

 今回、こんなことになったのは、シリア政府軍か反政府軍かどちらかわからないが、化学兵器(毒ガス)が使われたからだ。
 幼い子供たちが犠牲になった写真を見て、トランプは決断した。
 それを後押ししたのは、娘のイヴァンカだ。

 3児の母のイヴァンカは「こんなのひどすぎる」と言ったと伝えられる。
 娘に、「パパ、やって」と言われて、やらない父親はまずいない。
 “オルト右翼”スティーブ・バノンは「アメリカ第一主義に反する」と反対したが、「NSC」(国家安全保障会議)をクビになってしまった。
 右翼より娘のほうが強いのだ。

 こうして、トマホーク59発が習近平主席とのディナー中に発射された。
 そして、デザートの「チョコレートケーキ」を食べる際に伝えられた。それを聞いて、習近平は10秒間黙ったという。
 誰が10秒とカウントしたかわからないが、トランプも習近平も太り過ぎなのに、なぜデザートがチョコレートケーキなのか?

 カールビンソンに「北へ行け」という命令が下ったのはその後だった。
 せっかく、オーストラリに行くはずだったのに、イースターウイークエンドがすっ飛んだ乗組員たちのブーイングが聞こえてくる。

 4月12日、すっかり“ツイートおやじ”になったトランプは、「中国が適切に対処しなければアメリカが同盟国といっしょにやる」とツイッターに投稿した。
 となると、安倍首相もいっしょにやることに同意したわけだ。
 ついに、自衛隊も出動しなければならないのか。

 こうなると、中国はなにもしないではすまされない。
 習近平はトランプに電話を入れ、「アメリカと協調する」と約束した。
 4月13日、トランプはホワイトハウスでの記者会見で、北の石炭を積んだ貨物船の入港を中国が拒否したことを挙げ、
 「大きな一歩だ。中国はほかにも多くの措置を講じる」
と喜んだ。
 この程度で喜び、関税制裁を緩めてくれるなら、中国は丸儲けだろう。
 次に石油をストップすれば、制裁関税ゼロも夢ではない。

 同日、“カリアゲ君”は、祖父・金日成生誕105周年で招待した海外メディアのカメラの前に姿を現した。
 記者たちは「大規模かつ重要なイベント」として集められたが、単なる高級住宅街の完成のお披露目だった。
 現れた金正恩は“爆笑ヘア”より、“激太り”ぶりが目についた。
 一説によると、体重130キロを超えたという。
 33歳で、この超肥満ぶり。ミサイル発射をやめるより、暴飲暴食をやめるべきだろう。

 ちなみに、トランプは昨年9月に「The Dr. Oz Show」(ドクター・オズ・ショー)に出演した際、236ポンド(約107キロ)だと言っている。
 しかし、267ポンド(約121キロ)という話も伝えられた。
 いずれにしても、“カリアゲ君”にはかなわない。

 今後、朝鮮半島の緊張はさらに高まるという。
 カールビンソンが近海域に到着し、北では15日金日成生誕105周年式典、25日に朝鮮人民軍の創設85周年式典がある。
 「金正恩はなにをしてくるかわからない」
と、観測する向きもあるが、この若造指導者の知能程度がそこまで低いというデータはない。

 つまり、まだ完成していない、ただの花火にすぎないミサイルを、金正恩は撃つだろうか?
 北のミサイルは現状ではたいした脅威ではない。
 脅威だとしたらどこに飛んでいくかわからないことだろう。
 だから、中国はほったらかして、これまで“お坊っちゃま”に火遊びを続けさせてきた。

 “カリアゲ君”金正恩は、極めてシンプルな性格と言われている。
 肥満のなせる業だろうか。
 彼は、トランプが大統領に当選した11月8日から今年2月まで、月間恒例の国家行事と化したミサイルを一発も撃たなかった。
 それは、選挙期間中にトランプが「ジョンウンがアメリカに来るのなら会う。ハンバーガーを食べながらもっといい核交渉を行う」と言ったからだ。
 “カリアゲ君”が再びミサイルを撃ち出したのは、2月初旬に韓国がTHAADの年内配備を決めたからだ。

 同じ肥満体のトランプとキムジョンウンとどちらが短気だろうか?
  チキンゲームは短気になったら負ける。
 これまでアメリカが、北の核施設を対象に「局部攻撃」をすることも、また、「斬首作戦」(指導者の暗殺)をすることもできなかったのは、反撃のダメージが大きすぎるからだ。
 シリアやイラクのようにはいかない。

 できるなら、とうの昔にやっていた。
 “カリアゲ君”はそれを知っている。
 とすれば、今回は、なにもしない「選択(1)」を取るだろう。
 石油ビジネスを真面目にやってきたティラーソンおじさんが、
 「目的は北朝鮮のレジームチェンジ(体制転換)ではないよ」
と、ちゃんと言ってくれている。

 この“お坊ちゃま”を斬首するのは、まだ先でいいだろう。
 少なくともイヴァンカが「パパ、やって」と言うまで待ったらどうか?
 今回は、トランプの負け。
 それでいいではないか?
 そうしないと戦争になってしまうので、是非ともそうなってほしい。