2017年4月30日日曜日

朝鮮半島有事へ動く(24):北朝鮮、弾道ミサイル発射 弾頭爆破の実験?

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● 失敗ではなく、弾頭爆破の実験?


フジテレビ系(FNN) 4/30(日) 1:14配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20170430-00000807-fnn-int

北朝鮮、弾道ミサイル発射 失敗か

 北朝鮮は、29日、弾道ミサイル1発を発射した。
 ミサイルは数分後に爆発し、発射は失敗したとみられる。
 北朝鮮は日本時間29日午前5時半ごろ、西部の平安南道(ピョンアンナンドウ)・北倉(プクチャン)から弾道ミサイル1発を発射した。

 韓国軍によると、ミサイルは高度71kmまで数分かけて上昇したあと、空中で爆発し、発射は失敗したとみられる。
 北朝鮮は、4月5日と16日にも弾道ミサイルを1発ずつ発射したが、いずれも失敗したとみられている。
 また、アメリカのメディアは、政府当局者らの話として、発射されたのは
 準中距離弾道ミサイル「KN-17」
とみられると伝えている。

 今回の発射を受け、アメリカのトランプ大統領は、ツイッターで
 「北朝鮮は、中国と、尊敬されている習近平国家主席の要求に敬意を払わず、失敗したとはいえミサイルを発射した。
 ひどい!」
と、強く非難した。
 こうした中、アメリカと韓国海軍は、29日午後6時から、日本海で共同訓練を開始した。
 アメリカの原子力空母「カール・ビンソン」をはじめ、韓国のイージス艦などが参加し、北朝鮮の弾道ミサイル対応訓練などを行うとみられ、朝鮮半島の緊張は、さらに高まるとみられる。



Record china配信日時:2017年4月29日(土) 11時10分
http://www.recordchina.co.jp/b176749-s0-c10.html

北朝鮮・弾道ミサイル発射、韓国メディア速報で伝える

 2017年4月29日、北朝鮮は29日午前、弾道ミサイル1発を発射したが、失敗したものと推定されている。
 韓国・聯合ニュースが速報で伝えた。

 韓国合同参謀本部は
 「北朝鮮が今日(29日)の午前5時30分頃、平安南道(ピョンアンナムド)北倉(プクチャン)から北東方向に弾道ミサイル1発を発射したが、失敗したものと推定する」
と明らかにした。
 ミサイルは発射直後数秒で爆発したことが分かっている。
 現在、合同参謀本部は北朝鮮が発射したミサイルの種類と飛行距離などを分析している。



スポーツ報知 4/30(日) 6:04配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170430-00000052-sph-soci

北朝鮮新型ミサイル、本当に失敗? 
米国刺激考慮でわざと爆発と指摘の声も


●北朝鮮が発射したとみられるKN17(ロイター)

 ゴールデンウィーク初日に、日本国内がミサイルに脅かされた。
 北朝鮮は29日午前5時半ごろ、内陸部の平安南道北倉付近から北東方向に弾道ミサイル1発を発射した。
 米メディアは政府当局者の話として、発射されたのは新型中距離弾道ミサイル「KN17」とみられると報道。
 ミサイルの正体はよく分かっておらず、飛距離が約50キロだったのも実験失敗と意図的な飛距離抑止との双方の見方があるが、米朝間の緊張がさらに高まったことは確実だ。

 「Xデー」とも言われた25日が何事もなく過ぎ去ったのもつかの間、最大9連休となるゴールデンウィークを迎え、各地に繰り出そうとしていた人たちをヒヤリとさせる“謎のミサイル”発射が実行された。

 米太平洋軍や韓国軍などによると、米軍が「KN17」と呼ぶミサイルは高度約70キロまで上昇。
 数分間飛行した。聯合ニュースは空中で爆発したと報じたが、日本政府は約50キロ飛行し、北朝鮮内陸部に落下したとの見方を示して、厳重抗議した。

 KN17の性能などについては、詳細なデータがなく、北朝鮮が保有する新型兵器とみられている。
 北朝鮮のミサイル発射は今月に入り5、16日と行われており、16日に東部新浦から発射され、4~5秒で爆発したとされるミサイルもKN17だったと伝えられた。

 米専門家や韓国メディアは、KN17は今月15日の故・金日成主席の生誕記念日「太陽節」の軍事パレードに登場した、弾頭部分に4枚の羽が付いた対艦ミサイルと分析。
 移動する標的を追って針路修正する機能を目指している可能性がある。一方で、これがKN17かどうか、懐疑的な見方もある。

 韓国軍は発射は失敗と報道。
 ただ、今月3回の弾道ミサイルがいずれも飛距離が極端に短かったり直後に爆発したことから、失敗を装った可能性を指摘する防衛省の幹部も。
 「不自然なくらい失敗続き」なのは米国を刺激しすぎないためと推測する。
 また、別の幹部は発射地点が最近は使用されておらず、住民に被害が出かねない内陸部だったことに注目。
 国内のどこからでも発射できると誇示する狙いもあったと指摘し
 「新しい技術を試そうとした可能性もある」
と話した。

 この日、米空母カール・ビンソンは長崎県沖の対馬海峡を抜け日本海入り。
 一連の発射は、接近に対抗する狙いもあると推測される。
 海上自衛隊の護衛艦と日本海で共同訓練を実施した後、韓国海軍とも訓練を行った。
 トランプ米政権は軍事、経済、外交の全方位で圧力を強めているが、北朝鮮が実力行使し、挑発していることから、日米韓は強い警戒感を持っている。



Record china配信日時:2017年5月3日(水) 19時20分
http://www.recordchina.co.jp/b177124-s0-c10.html

 韓国でTHAADが初期運用可能に、
中国メディア反発「新型ミサイルの配備を高らかに宣言すべき」

 2017年5月3日、韓国南部の慶尚北道・星州に配備された高高度防衛ミサイル(THAAD)が初期運用可能な状態になったことに中国メディアが反発している。
 韓国・KBSワールドラジオの中国語ニュースサイトが伝えた。

 中国共産党機関紙「人民日報」の姉妹紙「環球時報」は、中国のミサイル専門家、楊承軍(ヤン・チョンジュン)氏の話を引用し、
 「外交上の抗議や反対ではまだ足りない。軍事上の対応が必要だ」とし、
 「発射実験に成功した『DF−41(東風−41)』を含むいくつかの先進的な兵器の配備を高らかに宣言すべきだ」
と伝えた。

 大陸間弾道ミサイル(ICBM)DF−41は、中国軍当局が外部に公開している戦略核ミサイルの中で最も先進的なもので、射程距離は1万4000キロに達する。
 中国は昨年4月19日、DF−41の発射実験を行ったと報じられている。
 また、DF−41部隊がすでに河南省と黒竜江省に配備されたとする未確認の情報もある



毎日新聞 5/7(日) 10:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170507-00000013-mai-int

<米空母>航跡再現 姿潜め航行、北朝鮮に心的圧力

●米空母「カール・ビンソン」がたどった航路(推定)

 北朝鮮情勢緊迫化で注目を集めたが、動向に不明な部分も多かった米原子力空母「カール・ビンソン」。
 米軍への取材などから航跡を再現、派遣したトランプ米政権の意図を探った。

 「カール・ビンソンは韓国から5600キロ離れた南洋にいる」。
 そう報じたのは米軍事専門紙ディフェンス・ニュース(電子版)。
 4月17日のことだ。朝鮮半島近海に急派されたと考えられていたが、15日にはインドネシアのスマトラ島とジャワ島の間にあるスンダ海峡を通峡中だった。

 「大統領は間違った発信を自覚しているのか」。
 19日のホワイトハウスでの会見では厳しい質問が続発。
 スパイサー報道官は「メディアの誤解」と反論した。

 4月8日、カール・ビンソンがシンガポールを出航し「西太平洋」に向け北上したとハリス米太平洋軍司令官が発表。
 北朝鮮を念頭に米軍が動いたとメディアは受け止めた。
 故金日成(キムイルソン)主席の生誕記念日が15日で、北朝鮮はこうした記念日に核実験や弾道ミサイル発射を行う傾向があるためだ。
 トランプ米大統領も12日放映のテレビ番組で
 「大艦隊を派遣した。
 空母よりずっと強力な潜水艦数隻も伴っている」
と明言。
 派遣肯定と受け止められた。

 以後、朝鮮半島をめぐる緊張が一気に高まる。
 15日、平壌で開かれた軍事パレード。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が見守る中、米本土を射程に収める新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)とみられる装備が相次いで登場した。
 米空母接近を意識したのか対艦弾道ミサイル「KN17」もあった。

 だが、カール・ビンソンの姿は、とらえられないままの状況が続いた。
 「空母は、自らが姿を誇示しようとする時以外は敵から発見されにくい」
 ジェームズ・ウィンヘルド前米統合参謀本部副議長(退役海軍提督)は4月25日、戦闘機パイロットだった経験を元に米外交専門誌にこう書いた。
 米原子力空母の最高速度は時速50キロ超。
 1日1,200キロ移動できる。
 米海軍に詳しい道下徳成・政策研究大学院大学教授が解説する。
 「東西冷戦時代、ソ連は米空母を追い切れなかった」。
 ソ連は米空母が出す音を頼りに追跡を続けた。
 それを知る米軍は同じような音を随行艦に出させる。
 空母本体を突き止めるのは運任せだ。
 道下教授は「空母は消える。それが軍の常識だ」と話す。

 全長333メートル、幅77メートルもあるカール・ビンソンが「消える」ことは可能か。
 ある軍事専門家は
 「南シナ海や近海以外なら、中国は今も米空母を見つけられないはず。
 軍事偵察衛星を使っても視野は限られる」。
 空母が朝鮮半島周辺にいると見せかければ、北朝鮮への大きな心理的圧力となる。

 ◇日韓の不安払う狙い

 シンガポール出航後、カール・ビンソンは14日まで南シナ海で訓練した写真が公開されている。
 その後、南に反転。15日にスンダ海峡を抜けインド洋に入った。「ジャワ海やインド洋も広い意味では発表の『西太平洋』に入る」。国防総省の報道担当官は取材に笑みを浮かべながら答えた。

 次に姿が確認されたのは21日で、フィリピン近海のセレベス海を北上中。
 意外な場所だ。
 ジャワ海から朝鮮半島に急行する最短距離は、南シナ海ルートだ。
 国防総省は取材に「南シナ海は通らなかった」と明言。
 軍事関係者は「中国が神経をとがらす場所を避けたということだ」と解説する。
 「今回の任務は北朝鮮だけを目的に据えたもの。
 そのメッセージを中国に明確に送ったと見た方が良い」

 カール・ビンソンはその後、フィリピン海で日本の自衛隊と訓練を重ね北上を続ける。

 26日には
 「現在、沖縄の東海上だ。要請があれば2時間で北朝鮮を攻撃できる。
 数日間は北に向かう」
と、ハリス司令官が議会公聴会で証言した。
 29日、長崎県沖の対馬海峡を通過し日本海に入った。

 米海軍は最大の原子力潜水艦「ミシガン」も25日、韓国・釜山に寄港させた。
 巡航ミサイル「トマホーク」を154発も積み、海軍特殊部隊が66人搭乗できる。
 通常1年間を海中で過ごす特殊艦を、あえて見せた。
 トランプ氏はこの2日後、ロイター通信に
 「大きな軍事衝突に発展する可能性は当然ある」
と語った。

 米軍が存在感を示し、トランプ氏が好戦的言動を取る。
 これが北朝鮮の軍事行動を加速させ、偶発的衝突の可能性が高まる。
 この懸念が米国内に根強い。
 ホワイトハウス高官は
 「我々の行動に対する北朝鮮の反応は十分に検討している」と述べつつ
 「リスクはゼロではない」とも語った。

 今回の空母派遣劇で、トランプ政権は「やる時はやる」と北朝鮮にメッセージを送っただけでない。
 「有事の際に守ってくれるのか」という不安を持つ日韓両国を安心させる意図もあったはずだ。
 そんな見方がワシントンで広がっている。




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