2017年4月10日月曜日

朝鮮半島有事へ動く(8):北爆への動きが加速、この流れを止めることはできない

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● FNNニュース

シリアで軍事行動を起こしたアメリカである。
 それで終わりということにはなるまい。
 化学兵器の拠点攻撃の次は核・ミサイル基地の攻撃へと必然的に移行するだろう。
 よほどのことがないかぎり、この流れを止めることはできないと思われる。
 アメリカは金正恩を殺害することを目指してはいないだろう。
 そんな事をすれば朝鮮半島が不安定化する。
 核施設とミサイル基地を破壊すれば事足りる。
 「やったらやるぞ!」
 を、見せつければ十分であろう。
 また開発姿勢を見せたら繰り返しでもミサイル・空爆をやるという意思を北朝鮮に明確に伝えればいい。
 中国は金正恩政権を転覆させるような動きは承知しないだろうが、核基地・ミサイル施設のみの破壊なら口では大きく非難しても、行動は対応行動はしにくいだろう。
 中国としてはアメリカにきれいにしてもらった北朝鮮をこれまでと違って
 「コントロールできる形で引き継ぐ」
ことになれればこれに越したことはない。
 米中にとってウインウインになる。

 金正恩に対する「斬首作戦」というのががある。
 これは実行されにくい。
 原則は
 「米軍は北朝鮮に足を踏みれてはいけない」
つまり占領行為をしてはいけない、ということだ。
 空爆してミサイルや核施設を破壊することは中国に許容される。
 しかし、上陸して展開することは第二次朝鮮戦争の引き金になってしまう。
 これには中国が同意しない。
 もしそうなれば中国は出ていかざるを得なくなる。
 そのあたりはアメリカも重々承知している。
 空爆によって、核兵器とミサイル基地を完全に破壊すること、おそらくこれが踏み込める上限ラインになると思われる。
 中国にとってはコントロールが効かなくなった北朝鮮をアメリカが罰してくれて、さらにはコントロールの効く状態で戻してくれるわけであるから腹の中は笑いが止まらないことになる。
 金正恩を罷免して、傀儡的政権を造ることができれば万々歳であろう。


ロイター 2017年 04月 10日 06:50 JST
http://jp.reuters.com/article/usa-navy-northkorea-idJPKBN17B10Y

米海軍、攻撃部隊が朝鮮半島に移動へ=米当局者

[ワシントン 8日 ロイター] -
 米海軍の攻撃部隊である空母打撃群がシンガポールから朝鮮半島に向かう見通しだと、米当局者が8日、ロイターに明らかにした。
 北朝鮮は今月、日本海に向けて弾道ミサイルを発射し、同国の武器開発を巡る懸念が一段と強まっている。

 米当局者によると、空母打撃群の移動は北朝鮮への威嚇が狙いという。
 この空母打撃群は空母「カール・ビンソン」からなる攻撃部隊。

 米海軍第3艦隊は8日遅く、この空母打撃群に北上を指示したと発表したが、具体的な行き先は明らかにしなかった。



朝日新聞デジタル 4/10(月) 1:18配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170410-00000003-asahi-int

ミサイル駆逐艦など合流か 
米空母、朝鮮半島近海へ派遣

 米国防総省は9日、朝鮮半島近海への米原子力空母カールビンソン派遣について「物理的プレゼンスを示すためだ」と明らかにした。
 米政権は7日にシリアの軍施設をミサイル攻撃した際、
 「他国が最後の一線を越えた場合、行動に移す」
と警告しており、北朝鮮を強く牽制(けんせい)する狙いがある。

 米国防総省は9日、朝日新聞の取材に
 「海軍空母打撃群が、朝鮮半島近海で物理的プレゼンスを示すため、西大西洋に向けて航行中だ」
と明らかにした。

 シンガポールに寄港していた米原子力空母カールビンソン率いる空母打撃群は豪州に向かう予定を変更して朝鮮半島に向けて航行。
 さらに、誘導ミサイル駆逐艦スレットを含む水上戦闘群も米西海岸サンディエゴ基地から西太平洋に向けて出航しており、空母カールビンソンに合流すると見られる。



The Huffington Post  |  執筆者: 吉川慧
http://www.huffingtonpost.jp/2017/04/09/us-navy-strike-group-to-move-toward-korean-peninsula_n_15892708.html

アメリカ海軍の空母打撃群、朝鮮半島に向けて航行 北朝鮮を牽制か

 アメリカ海軍の第1空母打撃群がシンガポールから朝鮮半島に向けて航行していると4月9日、ロイターが当局者からの話として報じた。

 第1空母打撃群は、原子力空母カール・ビンソンを擁する戦闘部隊。
 背景には、北朝鮮の核・弾道ミサイル開発への懸念と牽制があるとみられる。
 北朝鮮は5日、同国東部からから日本海に向かって弾道ミサイル1発を発射している。
 当局者は匿名を条件に、ロイターの取材に対して
 「(朝鮮半島への)プレゼンス(存在感)を高める必要性を感じている」
と説明した。

 ロイターによると、アメリカ海軍の第3艦隊は8日の声明で、
 「部隊は北に航行するよう指示されたが、目的地は明らかにされていない」
 「当初予定されていたオーストラリアへの寄港ではなく、西太平洋での作戦が想定される」
としていた。

 CNNによると、朝鮮半島近海にアメリカの空母が派遣されること自体は珍しくない。
 アメリカ軍は、同半島周辺の不穏な動きを牽制するため、これまでにも軍艦や航空機などを定期的に展開。
 カール・ビンソンも3月、韓国軍との合同演習に参加していた。

■トランプ大統領、中国政府に圧力か

 アメリカは、北朝鮮と関係の深い中国政府に対し圧力を強めている。
 ドナルド・トランプ大統領は7日、フロリダ州で開かれた米中首脳会談(2日目)で、習近平国家主席と北朝鮮問題について意見交換をした。
 朝日新聞デジタルによると、トランプ氏は
 「北朝鮮と取引がある中国企業を制裁対象にする案を検討していることを伝え、北朝鮮が核開発をやめるように中国が圧力を強めるよう求めた」
という。

 会談後、トランプ氏は「初めての直接会談で米中関係は大きく前進した」と指摘。
 「将来起こりうる悪い問題が解決されるだろう」と両国の協力強化に期待を示した。

■安倍晋三首相「中国の対応を注目している」

 9日午前、安倍晋三首相はトランプ大統領と電話会談した。
 会談後の記者会見で安倍首相は、トランプ氏と北朝鮮問題について協議したことを明かし、「中国の対応を大変注目をしていること、そして日米が協力して対応していくことが重要であり緊密に連携していくことが大変重要であるということ、また日米韓の結束が重要であるということについて、完全に一致いたしました」と述べた。

■トランプ氏「北朝鮮はとても行儀が悪い」
 3月にTwitterで不満

 ロイターによると、トランプ政権の国家安全保障問題担当の補佐官は、
 北朝鮮の核・ミサイル計画を抑制するための「アメリカの選択肢の見直し」を完了している。
 これには経済・軍事措置が含まれるが、
 北朝鮮を制するよう中国政府に圧力をかけることを重視している。

 アメリカのティラーソン国務長官は3月 、「米朝枠組み合意」(1994年)を基調とした歴代政権の対北朝鮮政策について、「20年にわたって失敗したアプローチを取ってきた」と批判。
 「戦略的忍耐」の時期はすでに終わり、同国の核開発などを含む脅威に対し、「あらゆる選択肢がテーブルの上にある」と発言。
 今後、軍事的な措置を取り得ることを匂わせた。

 同時期にトランプ大統領も
 「北朝鮮はとても行儀が悪い。
 何年にもわたってアメリカを手玉にとってきた」
 「中国政府は、ろくに助けになることをしてこなかった」
と自身のTwitter上で発言。
 北朝鮮と中国への不満を募らせていた。



フジテレビ系(FNN) 4/10(月) 6:26配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20170410-00000867-fnn-int

米空母、朝鮮半島近海に展開へ

 アメリカ海軍は、原子力空母を中心とする艦隊が、予定を変更して西太平洋に展開することを明らかにした。
 北朝鮮をけん制する狙いがあるとみられる。
 アメリカ海軍によると、原子力空母「カール・ビンソン」やミサイル駆逐艦などの第一空母打撃群が、オーストラリアに移動する当初の予定を変更して、西太平洋に向かった。
 北朝鮮を臨む朝鮮半島の近くに展開するものとみられる。

 核実験やミサイル発射に踏み切る構えを見せる北朝鮮をけん制すると同時に、米中首脳会談を終えたばかりの中国にも、対北朝鮮でのさらなる対応を促す狙いがあるとみられる。
一方、アメリカのNBCテレビは、アメリカのNSC(国家安全保障会議)が、トランプ大統領に対して、在韓アメリカ軍への核兵器の再配備を提案したと伝えている。



Yahooニュース 4/10(月) 6:33 高英起  | デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170410-00069711/

米軍が北朝鮮近海に空母派遣
…金正恩氏の運命は「5月」に決まるか

 米太平洋軍のデーブ・ベンハム報道官は8日、西太平洋の即応態勢とプレゼンスを維持するため、原子力空母カール・ビンソンを中心とする第1空母打撃群を北に向かわせていると明かした。

 空母打撃群は、寄港先のシンガポールからオーストラリアに向かっていた途上で北上を命じられた。
 目的は何か。
 ロイター通信は米高官の話として、弾道ミサイル発射など挑発行為を繰り返す北朝鮮に対し、「存在感を高めていく必要がある」と述べたと伝えている。

 筆者は先日、「米軍が9日にも北朝鮮を攻撃する」との怪情報が永田町などで出回っていったことについて書いたが、もしかしたらこの情報は、米海軍の方針が誤って伝わったものだったのかもしれない。
 一方、北朝鮮外務省は同日、米軍のシリア攻撃を非難する報道官談話を発表した。
 北朝鮮は第4次中東戦争に派兵して以来、シリアと緊密な関係を維持している。

(参考記事:第4次中東戦争が勃発、北朝鮮空軍とイスラエルF4戦闘機の死闘)

 談話は、
 「一部では、シリアに対する米国の今回の軍事攻撃がわれわれを狙ったいわゆる『警告』の行動だとけん伝しているが、それに驚くわれわれではない」
としながら、
 「核戦力を強化してきたわれわれの選択が全く正しかった」
ことがわかったと主張している。
 たしかに、北朝鮮が核武装してしまったいま、トランプ政権といえども簡単に手出しをすることはできない。
 そんなことをすれば、同盟国である韓国と日本に危険が及ぶ。
 とはいえ、トランプ政権が現在の「経済制裁いっぽんやり」に満足していないのは確かだ。

 米フロリダ州パームビーチで7日まで2日間にわたった米中首脳会談で、トランプ大統領と習近平国家主席は北朝鮮問題をめぐり、どのような協力を行うか、具体的な合意に到達できなかったようだ。
 従来、米中首脳は会談後に共同会見を開くか、成果がなかった場合にも共同声明を発表してきたが、今回はそのどちらもなかった。
 ティラーソン米国務長官が会見で、北朝鮮問題に関する首脳会談の内容を簡単に伝えただけだ。

 トランプ氏はこれまで「中国が(北朝鮮への圧力を)強化しなければ、独自に行動する準備ができている」と発言してきた。
 いよいよしびれを切らしたら、どのような行動に出るのだろうか。
 考えられるオプションのひとつに金正恩党委員長に対する「斬首作戦」があるが、これは韓国軍の協力なしに実行することは不可能だろう。

(参考記事:自衛隊は絶対に「拉致被害者」を救出できない)

 ほかにも、韓国の意向によって、米国が対北朝鮮で出来ることと出来ないことには大きな差が出てくる。
 ということは、5月に行われる韓国大統領選の結果が正恩氏の運命に大きく影響する可能性があるということだ。

 韓国大統領選ではこれまで、北朝鮮に融和的とされる文在寅(ムン・ジェイン)候補が独走してきたが、中道系の安哲秀(アン・チョルス)候補が猛追するなど、風雲急を告げる展開となってきた。

 正恩氏はおそらく、トイレさえ自由にならない厳戒態勢の中、自身を取り巻く情勢の成り行きを、固唾をのんで見守っていると思われる。



琉球新報 4/11(火) 12:19配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170411-00000016-ryu-oki

米軍特殊支援船、那覇軍港に寄港 
朝鮮半島情勢に関連か


●那覇軍港に寄港した米軍の支援船C・チャンピオン=10日午後4時ごろ、那覇市の那覇軍港

 米軍事海上輸送軍所属の潜水艦や特殊部隊の支援船「C・チャンピオン」が9日、那覇軍港に寄港し、10日に出港した。
 6日に韓国・釜山から沖縄に向かった。朝鮮半島情勢を巡り米政府による北朝鮮への軍事力行使が取り沙汰される中、C・チャンピオンの動きは米軍特殊部隊と関連している可能性もある。

 軍港を監視している関係者によると同船の寄港は見たことがないという。

 沖縄には米海軍の特殊部隊「ネイビー・シールズ」が配備されている。

 米シンクタンクのグローバルセキュリティーによると、C・チャンピオンは弾薬や燃料などを積み、兵員30人が支援なしに30日間過ごせる機能を備える。
 米メディアによると、米国家安全保障会議(NSC)は北朝鮮の核開発に対抗し、在韓米軍への核再配備をトランプ米大統領に提案した。
 米韓の特殊部隊を北朝鮮に潜入させる案を検討しているとの報道もある。




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