満州女真族が朝鮮半島を占領し自国とし、、その後北京を陥落させて「清国」を建設したことは確かだろう。
歴史では占領したり、されたりする。
蒙古が中国を占領して「元帝国」を建設したのも事実である。
その元を明が、明を清が、清に代わって共産党が倒して新しい政権を樹立する。
各々の政権は自分の政権の正当性を立証するために、前政権の社会システム・文化を根こそぎ摺り潰すように破壊する。
これを正史主義という。
自分が正しいからこそ政権を天から授受されたのだ、という考え方である。
よって、前文化は自らが正しいとする歴史的立場から見ると、間違ったもの・悪しきものになる。
よってこれを完膚なきまでに抹殺しようする。
これが正史主義である。
よって、中国には前文化からの継承がない。
政権が変わると、前文化の歴史は否定され歴史というものから微塵も残らず消されてしまう。
また、一からやり直しが行われる。
特に共産党は自党に不利になるような文化は徹底的に嫌う。
文化の継承がないということは、未来がない。
永遠の共産党ならそれでいい。
しかし歴史というものを見れば自明のように、中国の歴史からみても必ず政権交代は起こる。
このとき、過去のものはすべて焚書され、それを免れるモノはわずかしかない。
この政権交代を貫く正史主義は未来にとって中国のガンのようなものである。
朝鮮半島が中国の政体によって占領され、また独立しという繰り返しの下に成立していることは逃げることのできない事実だろう。
それが歴史である。
大陸の一部に位置する国家は大なり小なりそういう歴史をもつ。
日本は辺境国家であるから、それを免れているだけである。
『
Record china配信日時:2017年4月30日(日) 7時0分
http://www.recordchina.co.jp/b176638-s0-c10.html
新たな歴史問題?
韓国で尾引く習主席の「中国の一部」発言、
主要紙は「朝貢冊封秩序の時代錯誤」「覇権意識の表れ」と反発
2017年4月29日、米中首脳会談で中国の習近平国家主席の口から飛び出したとされる「韓国は中国の一部だった」発言。
新たな歴史問題が韓国で尾を引いている。
主要紙は発言が
「中国国民の一般的な認識を反映している」として、
「朝貢冊封秩序を21世紀に復活させる時代錯誤」
「覇権意識の表れ」
などと反発している。
習主席の発言は米国のトランプ大統領が米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」とのインタビューで明かした。
韓国外務省報道官は「誤った歴史観を受け入れることはできない」と反論。
米ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)報道官は
「韓国が数千年にわたって独立国だったことを米国はよく分かっている」
と語ったが、中国外交部の報道官は習氏の発言の確認を拒み、
「韓国国民は心配する必要がない」
と述べただけだった。
中央日報は「韓中、THAAD対立と習近平発言の誤解解いて未来に進まねば」との社説を掲載。
発言の背景として
「中国の隣国の歴史まで吸い込むブラックホール化」に加え、
「中国共産党の執権正当性問題」
に言及した。
この中で同紙は
「労働者と農民のための社会主義国を建設すると言っていた中国共産党は改革・開放以降は資本家まで抱きしめる事実上の全民党になった」と前置き。
「社会主義理念ではこれ以上国民を武装させることができなくなった中国共産党が代替理念として切り出したのが愛国主義だ」
と指摘した。
その上で
「これは攻勢的民族主義の別の名前だ。
まさにこうした二つの要因が中国の歴史観を大国主義的・国粋主義的に飛び出させている。
ややもすると中国の浮上という流れに乗り、覇権主義的性向に突き進まないか心配される」
と憂慮。
「もし19世紀末まで続いた東アジアの朝貢冊封秩序を21世紀に復活させるという意図だったら時代錯誤に違いない」
と非難した。
朝鮮日報は社説で
「多くの中国人が『「韓半島は中国の一部だった』と考えていることも事実だ」
として、
「中国は2002年から5年間、『歴史工程』という国家事業を通じ、隣接国の歴史を全て中国史に編入しようとした。
韓半島についても高句麗と渤海を中国史の一部に組み入れた」と強調。
「中国人のこうした認識は20世紀以降のアジアで起きた大きな変化や現実に対する反感、隣接国に対する前近代的な覇権意識の表れだ」
と論じた。
ハンギョレ新聞は
「発言はトランプ大統領が習主席の“歴史講義”の内容をそのまま伝えたものかもしれないが、習主席の説明に自分の考えをまぜて話した可能性もあるとみられる」
と疑問を呈した。
その一方で、
「習主席が首脳会談で実際にこのような趣旨の話をしたならば、これも覇権主義的発想であり、自国中心的な歴史認識だという批判を免れない」
としている。
』
『
Record china配信日時:2017年5月1日(月) 20時20分
http://www.recordchina.co.jp/b160595-s0-c10.html
トランプ米大統領の「韓国はかつて中国の一部だった」発言に過剰反応する韓国―華字メディア
2017年5月1日、華字メディア・星島環球網は、トランプ米大統領が先日「韓国はかつて中国の一部だった」と発言したことに対して韓国メディアが過剰に反応しているとする中国メディア・参考消息網の報道を伝えた。
記事によると、トランプ大統領は4月12日にウォール・ストリート・ジャーナルの取材に対し、
「習近平(シー・ジンピン)国家主席から『韓国は中国の一部だった』と聞いた」
と発言。
これが韓国で重大ニュースとなり、複数のメディアが社説や評論を発表し、国内からは外交当局に対して抗議を求める声も出たという。
また、「中国と朝鮮半島の歴史的関係をよく知らない韓国の市民が憤慨している」という。
記事はそのうえで、古代からの中国と朝鮮半島との関係について説明。
「高麗にしろ李氏朝鮮にしろ、中国の中央政府と宗属関係を保ってきたのである。
韓国や北朝鮮の学者の視点と中国の学者の視点は多少異なるが、それでもみんな宗属国と西洋の理念における『統治』『併合』とは本質的に異なるものという共通認識は持っている。
古代中国の朝貢制度は、西洋の近現代史における国際関係の概念とは大きく違うのだ」
と論じている。
そして、トランプ大統領はこの概念の違いをはっきり認識していないまま「韓国はかつて中国の一部だった」と発言した可能性があると指摘。
「今の中国は一貫して国の大小を問わず平等に相対し、互いの利益を原則として協力を進めていくことを示している。
韓国メディアは中国が歴史問題を持ち出すことを心配する必要はない。
考えるべきは、中韓関係をどうやって健全な未来へを向かわせるかなのだ」
とした。
』
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