2017年3月31日金曜日

中国(33):<外貨準備>人民元は1%を占める=世界の外貨準備比率

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時事通信 4/1(土) 0:19配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170401-00000002-jij-int

人民元は1.07%=世界の外貨準備比率―IMF

 【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)は31日、3カ月に一度集計する外貨準備統計で、中国・人民元が昨年12月末時点で世界の外貨準備の1.07%を占めたと初めて発表した。

 昨年10月に元をIMFの「特別引き出し権(SDR)」構成通貨に加えたことを受け、今回から公表対象にした。

★.首位のドルは「63.96%」となり、昨年9月末の63.32%から上昇した。
 トランプ氏が米大統領選に勝利し、景気拡大を見込みドル高が進んだことも影響したとみられる。
★.2位のユーロは「19.74%」(昨年9月末は20.22%)
★.3位の英ポンドは「4.42%」(同4.50%)、
★.4位の円は「4.21%」(同4.45%)
といずれも低下した。

★.世界の外貨準備総額は10兆7934億ドル(約1200兆円)。
 このうち各国が自主申告した7兆9006億ドルの内訳を公表した。
 元はこれまで「その他通貨」だった。



毎日新聞 4/1(土) 21:54配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170401-00000111-mai-bus_all

<外貨準備>人民元1% 
各国保有、伸び悩む

 【ワシントン清水憲司】国際通貨基金(IMF)は3月31日、中国・人民元が昨年12月末時点で、世界各国の政府や中央銀行が保有する外貨準備のうち1.07%を占めたと発表した。
 人民元は昨年10月にIMFの「特別引き出し権」(SDR)の構成通貨に採用されたことをきっかけに世界で保有が増えると予想されたが、伸び悩んでいるようだ。

 IMFは主要通貨の保有動向について3カ月ごとに発表しており、今回から元を対象に加えた。
 最も保有が多かったのは、
 ▽:米ドルで63.96%(昨年9月は63.32%)。
 ▽:ユーロが19.74%(同20.22%)
 ▽:英ポンド4.42%(同4.50%)
 ▽:円4.21%(同4.45%)
--で続いた。
★.元はSDRの構成通貨になっていない豪ドルやカナダドルよりも比率が低かった。

 中国は「人民元の国際化」を通じ国際経済での存在感を確立しようと、主要国際通貨の「お墨付き」にあたるSDR入りを目指して通貨・金融改革を約束。IMFは2015年11月、ドル、ユーロ、ポンド、円に続く5番目の構成通貨として採用を決めた。



ロイター 2017年 03月 31日 12:42 JST
http://jp.reuters.com/article/analysis-chinese-banks-idJPKBN1720AQ?rpc=122&sp=true

[上海 30日 ロイター] -
 中国人民銀行(中央銀行)による四半期毎の健全性審査を月末に控え、銀行は流動性の確保を急いでいる。
 その影響は短期金融市場の混乱や銀行間貸し出しの急増といった形で表れており
 銀行がいかにリスクの高い資金調達や投資を増やしているかを浮き彫りにしている。

「マクロプルーデンシャル評価(MPA)」は昨年から始まったもので、今回は初めて簿外の理財商品が対象に含まれる。
 銀行の債務膨張を抑えようとする当局の努力も空しく、シャドーバンキング(影の銀行)の一部とされる理財商品はここ数年で爆発的に拡大した。
 MPAで不合格となった銀行は厳しい制裁を科されると見られているが、結果は公表されない。
 アナリストによると、審査は資産の質、資本規模、流動性資産の比率、資金調達の安定性など7項目の指標に照らして実施される。

 中国の銀行はMPAを前に、バランスシートを健全に見せようと現金をかき集めて貸し出しを抑制している。
 この結果、今回は通常の期末以上に市場で資金需給が引き締まっている。
 短期金利CN7DRP=CFXSは数週間で9%ポイントも上昇し、債券利回りを押し上げて株式市場の動揺も誘った。
 一部の銀行は流動性の高い資産を買い増し、リスクの高いローン債権を処分した。

 中国交通銀行のエコノミスト、Qiu Gaoqing氏は
 「MPAを控え、今は流動性の確保が最優先事項だ」
と語る。
 中国の銀行による与信は昨年、過去最大の12兆6500億元(1兆8400億ドル)に達した。
 銀行が保有する理財商品は昨年6月末時点で26兆2800億元(4兆0400億ドル)と、1年で42%も増えており、アナリストは年後半にさらに4兆元増えたと推計している。

 CITICバンクのFang Heying最高財務責任者はロイターに対し、銀行は資本、資産、コストを減らす必要があると指摘し、現在はデレバレッジ(債務削減)の出発点に過ぎないとの認識を示した。
 銀行は理財商品を急いで処分したくないため、ここ数カ月間は譲渡性預金証書(NCD)を通じて相互の借り入れを増やしている。
 銀行間のCD発行は昨年140%も増えて13兆3000億元に達した。

 MPAでは、銀行間債務に上限が設けられている。
 NCDはまだ同債務に算入されていないが、一部のアナリストは、将来的に算入されることになると予想。
 あるアナリストは「銀行と当局は常にいたちごっこを演じている」と述べた。

(Samuel Shen、Engen Tham記者)



Record china配信日時:2017年4月11日(火) 6時20分
http://www.recordchina.co.jp/b160283-s0-c30.html

中国国有銀行が2万人リストラ

 2017年4月10日、中国メディアの参考消息は海外メディアの報道を引用し、
 2016年末までに中国の4大国有銀行が合わせて2万人近くのリストラを行った
と伝えた。

 先週発表された中国の4大銀行収益分析報告書によると、
 2016年末までに、中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行、中国銀行の行員、合わせて「1万7824人」の人員削減が行われた
 これは2011年以来、初めてのことだ。

 モバイル決済の普及やインターネットバンキングの普及で銀行の伝統的な業務が減ったことが要因として挙げられるという。
 中国銀行協会によると、中国工商銀行だけで、昨年窓口対応の行員を1万4090人削減しており、一部は直接削減し、一部は配置転換をしたという。



人民網日本語版配信日時:2017年4月25日(火) 9時10分
http://www.recordchina.co.jp/b176130-s10-c60.html

中国経済の対外的な吸引力は低下していない―中国メディア

 中国経済の対外的な吸引力は低下したのだろうか。
 中国国家統計局が今月17日に発表した経済データは、低下したとみる人々に再考を促すものとなった。
 おおまかな計算によると、今年第1四半期(1〜3月)の国内総生産(GDP)は18兆683億元(1元は約15.9円)に上り、比較可能な価格で計算すると、前年同期比6.9%増加した。
 主要指標は予想を上回る好調さで、順調な一年のスタートを切り、通年の発展目標の達成に向けて着実な基礎をうち立てたといえる。
(文:楊志勇・中国社会科学院財経戦略研究院研究員)

 同期の経済を振り返ると、次のような点がみられた。

 輸出入が急増し、対外貿易構造が改善した。
 同期の輸出入額は6兆1986億元で、同21.8%増加した。
 重視されるのは、「一帯一路」(the belt and road)の呼びかけた積極的な役割を果たしたことだ。
 中国と「一帯一路」沿線の一部の国との輸出入が増加し、同期の対ロシア輸出入が同37%増加したほか、対パキスタンは同18.7%、対ポーランドは同19%、対カザフスタンは同69.3%、対インドは同27.7%、それぞれ増加した。

 国際収支も改善した。
 経常項目をみると、1〜3月の貨物貿易の黒字額は4500億元を超えた。
 資本項目をみると、国境を越えた資本の流動にも積極的な変化が現れ、人民元レートと外貨準備が全体として安定をみせた。
 3月末の外貨準備残高は3兆90億8800万ドル(1ドルは約109.3円)に上り、前月比39億6400万ドル増加し、2カ月連続の増加だった。
 人民元レート安定の基礎がより着実なものになった。

 物価が全体として安定した。
 1〜3月の全国の消費者物価指数(CPI)は同1.4%上昇した。
 これほどの物価上昇ペースの達成は容易なことではない。
 2016年のCPI上昇率は2.0%だった。
 17年1月は2.5%上昇したが、2月と3月の上昇幅は1%を下回り、2月が0.8%上昇、3月が0.9%上昇だった。

 生産者物価指数(PPI)がプラスになり、これは工業企業の利益回復にとって朗報となった。
 16年9月にPPIは同0.1%上昇し、12年3月以降で初めてマイナスからプラスに転じた。
 その後はずっとプラス成長を維持し、前年同期比上昇ペースも全体として加速し、16年10月は同1.2%上昇、11月は同3.3%上昇、12月は同5.5%上昇だった。
 17年第1四半期は同7.4%上昇し、引き続き上昇傾向を保った。
 1月は同6.9%上昇、2月は同7.8%上昇、3月は同7.6%上昇した。

 工業の伸びが目立って加速し、企業の利益も急増した。
 第1四半期、全国の一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)の生産額(実質)は同6.8%増加し、増加率は前年同期を1.0ポイント上回り、前年を0.8ポイント上回った。
 1〜2月の全国の一定規模以上の工業企業の利益は1兆157億元に上り、同31.5%増加し、増加率は前年を23.0ポイント上回った。

 民間投資が引き続き回復傾向をみせた。
 1〜3月の民間投資の増加率は1〜2月を1ポイント上回り、7.7%増加した。
 製造業の投資は1〜3月に同5.8%増加し、1〜2月を1.5ポイント上回った。
 民間投資と製造業の投資は市場の内在的動力と活力をよりよく反映するものであり、この2つの増加率が加速したことは中国経済の活力の高まりを示している。

(提供/人民網日本語版・編集/KS)