2017年5月30日火曜日

悪化する中国の自然環境(2):北京市は「大気汚染改善に極めて強力に取り組む」

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Record china配信日時:2017年6月4日(日) 5時0分
http://www.recordchina.co.jp/b180070-s0-c30.html

2016年の北京PM2.5濃度、基準値の2倍以上―中国メディア



 2017年6月2日、中国新聞網によると、中国北京市環境保護局は同日発表した
★.2016年の同市環境公報で、大気汚染の原因となる同市のPM2.5(微小粒子状物質)の年間平均濃度は、1立方メートル当たり73マイクログラムで、国が定める基準値の2.09倍だったと発表した。
 重度汚染注意報が発令されたのはのべ36日間で、うち6日は最も深刻な「紅色警報」だった。

 大気汚染の程度を示す空気質指数は、重度汚染が計39日
 前年より7日減少した。
 大気中のPM2.5の濃度は、秋から冬に高く、夏場は低い。最も汚染がひどくなる
★.12月は、計4回11日間にわたって重度汚染が確認された。
 北京市の東北部、西北部で低く、南部や南西部で高い。

 北京市はのべ5億元(約81億円)を投じ、小型の石炭ボイラーの運転を中止。
 大型に集約する再編事業を進めている。
 さらに、環境破壊行為が確認された場合の罰金徴収を強化。
 16年の罰金額は環境関連の違法行為で1億5000万元(約24億円)に上った。



人民網日本語版配信日時:2017年5月30日(火) 5時40分
http://www.recordchina.co.jp/b179514-s10-c30.html

北京市「2017年は大気汚染改善に極めて強力に取り組む」―中国

 このほど開かれた「北京市の2016年環境状況と環境保護目標達成状況に関する報告」の北京市人民代表大会常務委員会による公聴と審議で、北京市は2017年、その大気汚染改善に極めて強力に取り組み、
★.微小粒子状物質PM2.5の年間平均値を1立方メートルあたり「約60マイクログラム」にするという目標達成を目指していること
を明らかにした。
 新華社が伝えた。

 北京市環境保護局の方力局長は、
 「2016年、北京市は汚染排出削減と環境の質改善の主要な目標の任務を比較的良いかたちで完成させた。
 しかし人口と環境資源との矛盾は依然として顕著だ」
とした。

 また方局長は、
 「PM2.5は依然として北京市の大気汚染にとって核心的な問題。
 2016年の年間平均値は1立方メートルあたり約73マイクログラムで同期比9.9%マイナスとなったが、それでも国家基準の2.1倍となっている。
 しかも大気汚染の影響は顕著で昨年12月以降、広範囲で長時間にわたる大気汚染が生じており、延べ4回、11日間の重度汚染が生じている。
 社会的な生産及び生活に対しても比較的大きな影響を与えている」
とした。

 その上で方局長は、
 「2017年はPM2.5の年間平均値を1立方メートルあたり約60マイクログラムにするという目標達成をめざし、エネルギー構造の全面的なクリーン化、乗用車の低排出化、都市管理の精密化を強力に推し進めていく」
とその考えを明らかにした。

 さらに、北京市は2017年に水汚染対策を統括して推し進め、次第に土壌汚染対策も展開していく計画だ。
 下水パイプラインと農村における下水処理施設の建設を着実に推し進め、汚染の排除と改善を強化していく。
 そして土壌環境モニタリングネットワークの構築を完全なものとし、汚染土壌のリスクスクリーニングと調査アセスメントメカニズムなどを構築していく。
 同時に環境保護の監督と査察を16区全域で実施し、環境を害する不法な犯罪行為に致命的な打撃を与える。

(提供/人民網日本語版・編集/TG)




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