2017年5月20日土曜日

中国南シナ海でメタンハイドレートの試験採掘に成功

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Record china配信日時:2017年5月19日(金) 13時50分
http://www.recordchina.co.jp/b178675-s0-c20.html

世界初!中国がメタンハイドレートの安定的採掘に成功
=2030年までに商業採掘―中国メディア




18日、央視新聞は記事「中国が初めて海底メタンハイドレートの採掘に成功=2030年までに商業採掘を開始」を掲載した。中国国土資源部中国地質調査局は18日、南シナ海北部で海底メタンハイドレートの試験採掘に成功したと発表した。


 2017年5月18日、央視新聞は記事「中国が初めて海底メタンハイドレートの採掘に成功=2030年までに商業採掘を開始」を掲載した。
 中国国土資源部中国地質調査局は18日、南シナ海北部で海底メタンハイドレートの試験採掘に成功したと発表した。
 海底メタンハイドレートから天然ガスの安定採取に成功したのが中国が初だと主張している。

 メタンハイドレートは低温かつ高圧の条件下で存在する、水にメタンが取り込まれた個体。
 「燃える氷」とも呼ばれている。
 莫大(ばくだい)な埋蔵量があるため、採掘技術さえ確立すれば新たなエネルギー源になるとの期待が高まっている。
 日本が世界の先頭に立って採掘技術の確立に取り組んできたが、中国も新エネルギー確保に向けて技術開発を進めている。
 試験採掘の成功に中国共産党中央も祝電を送っており、期待の高さがうかがえる。

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 2017年5月18日、人民網は、中国国土資源部が南シナ海でメタンハイドレートの試験採掘に成功したことを発表したと伝えた。

 記事によれば、同部中国地質調査局が18日に試験採掘成功を発表したメタンハイドレートは、1立方メートルで160立方メートル以上の天然ガスを生み出すことができ、中国政府が定める自国海域の埋蔵量は800億トンの原油に相当するという。
 米国の「シェールガス」革命に続く新たなエネルギー資源革命であり、世界のエネルギー利用構図を変えていくものとのことだ。

 記事は、メタンハイドレートの採掘は世界的な難題とされ、日本では2013年に試験採掘が実施されたものの、6日間で砂がパイプに詰まって採掘中止になったと紹介。
 今月4日に日本で再び試験採掘が行われたが、やはりパイプに砂が入り込み12日間で中断を余儀なくされたとした。

 そのうえで
 「われわれは1日あたりの安定した採掘量、そして1週間以上連続して採掘に成功しており、世界一になったと言える。
 感慨深いのは、2013年に日本が初めて採掘を実施した際に中国メディアが『わが国のメタンハイドレート研究開発は日本より10年あまり遅れている』と憂慮を示していたことだ。
 わが科学者たちはわずか4年で日本人を追い越したのだ」
と伝えている。



Record china配信日時:2017年5月22日(月) 6時30分
http://www.recordchina.co.jp/b178816-s0-c20.html

メタンハイドレートが中国の切り札に、
新エネルギー革命生み出すか―露メディア

  2017年5月20日、参考消息によると、露メディアのロシア新聞は18日、中国が「新エネルギー革命」を宣言したと報じた。

 中国国土資源部の発表によると、中国は世界で初めて南シナ海でメタンハイドレートの採掘に成功した。
 天然ガスそのものは革命的ではないが、これまで採掘されなかったのは、技術的に難く、経済的な要因もあった。
 中国はそれらをクリアした。

 国土資源部地質調査局の責任者は、今回の採掘成功で中国はメタンハイドレートの分野をリードする存在になったことが明らかになったとし、これにより米国中心のシェールガス革命に次ぐ世界のエネルギー需給の構図を変える新たな革命をけん引する立場になるだろうと話した。

 中国がメタンハイドレートの工業開発を実現させれば、世界最大の経済大国である米国との競争においても重要な切り札になる。

 タス通信が伝えたところによると、掘削は香港の南東285キロの場所で行われ、サンプルは水深1200メートル余りの海底から採取した。
 1立方メートルのメタンハイドレートは160立方メートルの天然ガスに等しいとされる。
 メタンハイドレート100リットルで自動車は5万キロ走行でき、実用化されれば、世界の石油価格は暴落する可能性もある。



サーチナニュース 2017-05-23 10:12
http://news.searchina.net/id/1636236?page=1

メタンハイドレートの試掘に成功したぞ! 
でも商業開発の道のりは遠く=中国

 近年、世界的に注目を集める資源の1つに「メタンハイドレート」がある。
 メタンハイドレートは、低温かつ高圧の状態で水分子がメタン分子を包み込む形で組成された固体結晶であり、見た目は氷のようだが火をつけると燃えるため「燃える氷」とも呼ばれ、化石燃料に代わるエネルギーとしても注目されている。

 日本を取り囲む海の底には膨大な量のメタンハイドレートが存在することが分かっており、現在は世界各国でメタンハイドレートの採掘に向けた研究が進められている。
 中国メディアの21世紀経済網は20日、中国が南シナ海でメタンハイドレートの試掘に成功したと伝えた。

 記事は、中国国土資源部の姜大明部長が18日、中国が南シナ海の深さ1266メートルの深海の海底からメタンハイドレートを採取する試掘を行い、187時間連続でのメタンガス産出に成功したと発表したことを紹介。
 これに対し、厦門大学の関係者の見解として
 「中国のみならず、世界のメタンハイドレート界にとって重要な出来事になった」
と主張する一方、今回の採取はあくまでも試掘であり、商業開発ではないと伝えた。

 続けて、世界には莫大な量のメタンハイドレートが存在しており、未来のエネルギーの1つとして世界中の注目が集めっている資源であると指摘、
 「海底に埋蔵しているメタンハイドレートだけでも人類の1000年分の資源」
になるとの試算もあるほどだと伝えた。

 さらに、メタンハイドレートの試掘は日本でも進められているとしながらも、海底からの採取に当たって問題となるのは海底の地質であると指摘。
 日本がこれまで試掘を行った場所は岩石や大きな粒が多く、採取のパイプに詰まりやすい地質だったとしながらも、中国が今回試掘を行なった場所は砂の粒が小さく、採取しやすい地質だったことは幸運だったと指摘した。

 中国は2030年までにメタンハイドレートの商業開発を行う計画でいることを伝える一方、商業開発を行ううえでは、安全性や環境への配慮など、クリアすべき課題はまだまだ多いと指摘。
 その道のりは一筋縄ではいかないとの見方を示した。



Record china配信日時:2017年5月27日(土) 17時40分
http://www.recordchina.co.jp/b179254-s0-c20.html

 中国のメタンハイドレート採掘は本当に「大きな突破」?
 専門家は日本を引き合いに慎重な見方―独メディア

 2017年5月24日、参考消息網は「中国のメタンハイドレートプロジェクトには大きな技術的困難が」と指摘する独ドイチェ・ヴェレの報道を伝えた。 

 中国国土資源部直属の中国地質調査局は今月18日、南シナ海でメタンハイドレートの試験採掘に成功したと発表した。
 採掘場所は水深1266メートル。
 3月末以降、1日当たりの採掘量(天然ガス換算)は平均1万6000立方メートルに上るという。
 同部の姜大明(ジアン・ダーミン)部長はこの成功を「大きな突破」と評価し、「世界的なエネルギー革命をもたらす可能性がある」。
 ただ、ドイツの海洋環境分野の専門家はこのような楽観的態度を取っておらず、
 「中国の採掘プロジェクトは勇ましさに満ちていると言えるが、『突破』をもたらすかどうかはさらに踏み込んだ観察が待たれる」
と発言、
 「2013年に日本は海底メタンハイドレート採掘に成功するも、今日まで商業採掘には至っていない」
との考えを語った。 

 記事は「メタンハイドレート採掘は極めて困難な技術的挑戦」と指摘し、石油資源不足という問題を抱える日本、中国、韓国、インドなどアジア諸国がメタンハイドレート採掘に巨大な希望を抱いているとも伝えた。



Record china配信日時:2017年6月3日(土) 17時40分
http://www.recordchina.co.jp/b180093-s0-c20.html

中国がメタンハイドレートを22日連続で安定採掘、
採掘技術で日本を超える

 2017年6月3日、中国メディアの澎湃新聞網が、中国のメタンハイドレート採掘技術は日本を超えたとする記事を掲載した。 
 中国国土資源部は2日、記者会見を行い、海底メタンハイドレートの試験採掘が22日連続で行われおり、採掘量は1日平均8350立法メートルで、安定して採掘が行われていると発表した。 
 採掘が行われている海域は、珠海市南東3万2000キロの海域で、5月10日午後2時52分から採掘が始まった。
 5月18日には連続8日間の採掘に成功、採掘量は1日平均1万6000立法メートルとなり、安定的な採掘に成功したと発表していた。 

 記事は、日本でも海底メタンハイドレートの試験採掘が実施されており、2013年3月12日に経済産業省が、世界で初めてメタンハイドレートからのガス採取に成功したと発表したことを紹介。
 しかし、3月18日には砂の混入などのトラブルで実験は中止せざるを得なくなったことを伝えた。 

 新華社の報道によれば、日本は2017年4月に2度目の採掘実験を行い成功したものの、5月15日にはやはり出砂のために採掘中止となったという。
 記事は、中国地質調査局広州海洋地質調査局局長で、採掘現場指揮部の葉建良(イエ・ジエンリャン)指揮長が、
 日本と比べて中国のメタンハイドレートの方が泥質粉砂型地層での採掘であるため難易度が高いものの、多くの難題を克服して安定採掘に成功した
と語ったと伝えた。





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